
Dellが昨年買収したクライアントハードウェアベンダWyseがCESで、Project Opheliaというものを見せてくれる。それは左図のような、やや太ったスティックで、テレビにつなぐとインターネット〜クラウド経由でユーザのリモートデスクトップに接続する。それはCitrixやMicrosoft、VMwareなどのリモートデスクトップシステムに対応している。
Opheliaはホテルのテレビにユーザのデスクトップを表示するので、あなたは生ぬるいビールを飲みながら、Bluetoothで接続されたキーボードを使う。いかすね!
Opheliaの豊富な機能により、一般消費者はもちろん、企業ユーザでも十分に使える。そのリモートデスクトップはバックエンドシステムにセキュアに接続される。Android 4.0が動いているので、そのままWebにアクセスしてさまざまな(仕事、遊び、ほか)Webアプリケーションにアクセスすることもできる。
いわばDellは、Wyseを利用してクロスオーバーを演じようとしている。仕事にも遊びにも使えるデバイスで、しかもクラウドに接続する。たとえばビジネスなら、営業や工事関係の人間はウィークリーマンション(orホテル)に数泊しながら大画面に会社のデータを呼び出せる。消費者はホテルのテレビでYouTubeにアクセスし、子猫のビデオを楽しむ。
電池が要らないのも便利だ。電源はテレビやモニタから取る(MHL/USB)。
なぜCES(消費者電子製品ショウ)に出すのか? CESは人の想像力の限界を突破するガジェットの乱交パーティーで、箱の中にマイクロチップと何かを収めた製品ならなんでも出展できるからだ。こういう、何でもありの電子製品見本市は、ほかには意外にない。
またCESは消費者製品が中心だが、Dellの存在が示すように、“企業ITの消費者化”は、今どんどん進んでいる。たとえばBYOD((会社への)私機持ち込み)などもそうだ。しかもCESは、業界よりもユーザが主な対象だ。そこに、企業が、おもしろい、使えそうなものを見つけても、おかしくはない。
Project Opheliaの発売時期は、今年前半の予定だ。