
企業の業績管理を助けるHost Analyticsが、拡張資金としてシリーズDで1700万ドルを調達した。既存の投資家が全員、このラウンドに参加した。それらは、Advanced Technology Ventures、Trident Capital、StarVest Partners、Next World Capitalらである。これによりHost Analyticsへの総投資額は4070万ドルになる。
Host Analyticsは企業の財務や経理に、各部門の業績分析をクラウドから提供する。そのサービスは財務報告、計画、予算、(各部門データの)整理統合、分析などの機能を、スタンドアロンのアプリケーションとして提供し、意思決定を助ける分析結果をExcelふうのWebインタフェイスで可視化する。ITに依存せず、メンテナンス費用やコンサルティングの料金もなく、ソフトウェアをインストールする必要もない。
財務部門や経理部門がExcelなどのスプレッドシートを使っている場合は、シートの数が多すぎて、手作業によるそれらの整理統合が泥沼的に複雑化することがある。とくに、部分的なやり直しが発生すると、とてもたいへんな作業になる。たとえばワイン醸造企業のWente Vineyardsの場合は、ワインの販売量とその(原料ブドウの)品種別割合に基づいて、翌年度の生産や販売の計画を立てる。営業部門はそれを見て、得意先別の販売計画などを立てなければならない。そして経営トップは、その両方の計画を対比して適切な意思決定をする。
多くの企業にとって難しいのは、Excelのような古いビジネスツールを現代的な経営に生かして使うことだ。とくにそれらの古典的ツールは、個人利用を前提していてコラボレーションに向いていない。Excelのスプレッドシートは、それを作った人にとって便利でも、ほかの人が使えないことが多い。
Host Analyticsのような経営サポートサービスには、Oracle、SAP、IBMといった大きな強敵がいる。これら大手企業はさまざまなプロダクトを組み合わせてサービスを提供し、この市場を今なお支配している。しかしながら彼らは、これからの新しいスタートアップたちによるディスラプトの餌食でもある。
Host Analyticsにもすでに熱心なファン的ユーザ層がおり、彼らが今後、競争を勝ち抜くための力の基盤になるだろう。
下の図は、CPM(corporate performance management, 企業業績管理)市場に関してGartnerが作成した四象限分析図(2012/3月現在)だ。Host Analyticsは、第三象限の上部にいる(ニッチで能力最大)。
