
Y Combinatorの2011年夏の卒業生CryptoSealが、企業がバックエンドの管理情報を侵入被害から守るための、サービスとしてのVPNを立ち上げた。
VPN(virtual private network, 仮想非公開ネットワーク)は、本質的にセットアップが難しくて、ITの人たちがネットワーキング機器を手作業で構成しなければならないことが多い。その費用と作業難度は、通常のユーザ企業の手に負えるものではない。
しかしVPNをせずに直接、インターネットのようなオープンなネットワークに接続することは、危険も多いし、良いやり方とは言えない。CryptoSealの協同ファウンダRyan Lackeyは、今日(米国時間1/14)のインタビューでそう言った。CryptoSealは、オンプレミスのVPNをクラウドに置くことによって、問題を解決する。
CryptoSealの使い方の概略は:
Y CombinatorのパートナーGarry Tanが、このサービスをうまく説明してくれた。彼によると、上記のセットアップ過程により、ユーザ企業には、すべてのサーバとすべてのクライアントの間にプライベートネットワークが張られる。とくに最近はモバイルを使う社員が多く、システム管理者すらコーヒーショップのWiFiから会社の重要なシステムにログインしたりする。だから、このようなVPNを使うことが、とりわけ重要である。
さらに彼によると、パワーユーザ向けにはCryptoSealは、IPsec用のゲートウェイハードウェアのセットアップと構成を手伝うことによって、オンプレミスでサーバハードウェアをインストールせず、会社の全ネットワークがリモートのサーバを使えるようにする。
CryptoSealの料金はユーザ5人あたり月額$99ドル。クラウドサービスとしてのVPNは、まだ新しい業態だ。CiscoやJuniperなどは企業のIT部門がVPNを作るためのハードウェアを売っているが、CryptoSealがやっているようなサービスはまだ提供していない。
今後現れると思われる競合相手は、通信企業やCloudflareのようなプロバイダだ。後者はWebサイトを攻撃から守るための同様のサービスを、本来のサービスのフロントエンドとして提供している。CryptosSealはCloudFlareのユーザ企業にも対応可だが、Cloudflare自身が今後、バックエンドのセキュリティサービスを提供開始することもあり得る。
