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グラフ検索、その理論と実際

編集部注:Semil ShahTechCrunchのゲストライター。Twitterアカウントは@semil

消費者向けテクノロジーで今週最大のニュースはFacebookだった。同ソーシャルネットワークの最新機能である「グラフ検索」は、国際的プレスイベントで発表された。当初アナリストらは全く新しいもの、例えばFacebookによるSpotify規模の提携か、独自の携帯電話機かもしれないと憶測していた。グラフ検索に関しては多くの記事が書かれている。Facebookは重要かつ強力な会社であり、このレベルの取り上げられ方は当然だ。ようやく私は、自分のTwitterフィードに流れてきた分析記事をほぼ全て通読し、その結果この件に対する意見の幅の広さに驚かされた。

グラフ検索は、Facebookの塀の中のデータ(Open Graphに送られてきたデータを含む)をインデックスして浮上させるものであり、おそらく「Googleキラー」ではない。Facebookの検索機能は、多くの人々がダーク・ウェブと呼ぶ、Googleのクローラーやアルゴリズムの手の届かない世界への、新しい検索の窓を開くものだ。

賢明なライターたちが優れた洞察をもって議論に加わっている。Googleと検索を長年取り上げてきたJohn Battleは、グラフ検索によってFacebookはエンゲージメント増加のための新たな対話レイヤーを手に入れる、と主張している。Steve Cheneyは、Facebookが「いいね!」によって作られたそもそも歪んだ信号を堀り起こすことによって、グラフ検索は見当違いなものになるリスクを負っている、と巧みに論じた。PandoのHamish McKenzieは、Facebookを人々のネットワークをつなぐためのネットワークであると位置づけた。これはFacebookが今後も、直接あるいはInstagramなどの買収を通じて、ユーザーデータを収集し続ける必要があることを前提とするものだ。そして、XconomyのWade Roushはグラフ検索を、Facebookがソーシャルフィルターと推奨はアルゴリズムの出す結果より勝るという信念の下に進める、関連度の高い情報を提供しようとする試みの第一歩であると見ている

私は彼らほどFacebookに注目してこなかったが、グラフ検索の発表に対する私の第一印象を言えば、これは消費者個人にできること(そろもクールだが)よりも、企業やブランド等の組織がFacebookユーザーをより詳細に分類し、自社のメッセージや広告を届けるターゲットを厳選できるようになることに重点を置いた機能だ。Open Graphは、理論的には、Facebookのデータセンターにデータを供給し続け、いずれわずかな検索ワードによって、あらゆる種類の視聴者群を作ることができるようになる。

しかし、私にとってこの論理が通用しないのは、私がめったにFacebookにデータを送らないことだ。Facebookのサービスは毎日使っているし、大いに気に入っている。しかし、Facebookにデータを送り込む他のサービスとは接続していない。そして私は何かを探すためにはFacebookに行かないので、私にとって検索は同サイトに根付いた行動ではない。ここから問題が2つ生まれる。(1)私はFacebookで検索することに慣れていない、(2)私は検索時に関連度の高い結果を得るのに役立つ私や私の友達グラフに関するデータを、Facebookに与えていない。私の行動だけから類推するのが危険であることはわかっているが、私は人々が、新しいサービスに登録するのにFacebook認証を使ったり、AppleのiOSオペレーティングシステムにFacebookアカウントを埋め込むことに躊躇する人が増えているようにも感じている。

そうは言っても、私はFacebookの負けに賭けようと思わない。正確は方法はわからないが、彼らが直接的にせよ他の方法にせよ、重要なデータを抽出する方法を見つける気がしている。収益ストリームが安定すれば買収もあるかもしれない。

しかし、これらの優れた分析記事を読み、今週のニュースを振り返ってみると、検索の基本行動がもっと自然な形で提供されている他のすばらしい情報源のことを考えている自分に気付いた。Pinterestでは、画像のストリームを通じてユーザーが新しいことを発見するが、興味のあるものを直接検索することもできる。Googleは全くかかわらない。Quaraでは、殆どのサイト訪問者がコソコソとうろつき(「閲覧」と「検索」の意味)積極的には参加していないが、皮肉なことにユーザーの多くは、Google検索をした後でそこへやってきている。

果たしてFacebookが一から検索を再発明できのか、Googleのように収益化できる全く新しい検索チャンネルを切り拓くことに成功するのか、あるいはPinterestやQuaraなどの他サービスがいち早く自サイトに内在する潜在行動を捕え、それを検索ビジネスモデルに転換し始めているのか、全く予断を許さない。

というわけで今週私が学んだのは、Facebookや他の新しい会社には塀の中でユーザーに検索させる大きなチャンスがあり、既にGoogleのモデルを知っているウォール街は、オンライン検索が収益化されるのを大いに喜ぶだろうということだ。Googelの見えないところで「ダークウェブ」が成長を続ければ続けるほど、検索に多くの種類が生まれるに違いない。グラフ検索はこの方向への重要な一歩だが、この市場での競争や一部のスタートアップの成長ペースを踏まえると、実際にFacebookが次のキラー検索製品を作れるかどうかは何とも言えない。理論上、グラフ検索はきわめて理にかなったサービスだ。しかし、現実問題としてグラフ検索にはまだまだ長い長い道のりがある、というのが最もありそうな答だ。

[原文へ]

(翻訳:Nob Takahashi)

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コメント

岸本 知丈
どういう戦略をとるにしろ、それなりの宣伝費用かかかる。なので弱小企業からすれば口コミで勝負せざるを得…
げのじ
いやあ、ひどい記事ですね。ドローンでググったらこの記事が出てきて読んだけど、信用しかけましたよ。表記…
Kid
「現時点では、米国を拠点とし、英語でツイートする広告主様だけに対応しています」らしいです。