MicrosoftはWindows 8タブレットのアプリのエコシステムの確立を急げ

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私はWindowsユーザーだが、外出するときにはMacBook ProかiPadを使っている。Windows環境にもこれらに匹敵する優秀なモバイル・デバイスがぜひとも欲しいと考えている。しかし発表からかれこれ3ヶ月になるが、いまだWindows 8タブレットは買いたくなる理由に乏しい。

満足なキーボードもついていない11インチのデバイスでOfficeを動かしたいユーザーはどれくらいいるだろう?

Microsoftの代弁者はOfficeが作動することをWindows 8タブレットの最大のセールスポイントとして挙げる。それは事実だ。そしてたぶん唯一の〔Windows 8タブレットを買うべき〕理由だろう。 しかし問題は本当にOfficeが必要なのかどうかだ。

考えつくかぎりのありとあらゆる機能を満載したワープロや表計算ソフトを満足なキーボードもついていない11インチのデバイスで動かしたいユーザーはどれくらいいるだろう? なるほど、そういうユーザーもいるかもしれないが、それならSurfaceタブレットよりウルトラブックの方がずっと目的にかなっている。

何度も繰り返されてきた注意だが、Surface RTにはWindoes RTが搭載されている。Windows RTはARMプロセッサ向けに書きなおされたOSで、標準の〔Intelプロセッサ向け〕WindowsソフトはSurface RTでは動作しない。ChromeもSpotifyもその他あらゆる標準Windowsプログラムがインストールできないのだ。さらに悪いことに、Microsoftのストアに並んでいるアプリはiOS/Androidのストアに較べてガラクタばかりだ(TechCrunchアプリもあるが、これもひどい)。Surfaceの信者でさえRedditでアプリに不満を漏らしているほどだ。

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一言でいえば、MicrosoftはSurface RTにエコシステムを与えず、立ち腐れさせようとしている。

「ウェブにアクセスできるだけでは十分ではない。どんなサイトもアプリ化してホームページに追加できなくてはならない」とMicrosoftは主張した。

2011年にRIM(現BlackBerry)がPlaybookをアプリなしでリリースして失敗したことをみてもわかるとおり、それは事実だ。1年後にBlackBerryがAndroidアプリが簡単に移殖できるようにしたことでやっとPlaybookに勢いがついてきた。BlackBerry 10 OSのリリースに際してはアプリの充実を図るために最大の努力が払われた。先週のローンチ時点ですでに7万のアプリが用意されている。Windows RTはリリース以来3月もたっているのに、依然アプリの数で負けている

BlackBerryがBB10のアプリを揃えるために力を入れてきたことはよく知られている。BBは人気アプリをBB10のためにポーティングしてもらうためデベロッパーに金を払ったと聞いている(その点ではMicrosoftも似たようなことをしているが)。またBBは社内で大量のリソースを振り向けてアプリの移殖を行ったようだ。BB10のエコシステムを成立させるためにBlackBerryはなりふりかまわずあらゆる努力をしているが、現代のモバイル・システムの価値はそのアプリの質と量によって決まるのだから当然のことだ。

私はSurface RTを好きになろうと務めてきた。しかしSurface RTのオーナーは今後も相当期間、劣悪なエコシステムに苦しめられることになりそうだ。Microsoftには自分の脚を撃つような真似を止めて早くRTオーナーの苦痛を軽減してもらいたい。

Surface RTのオーナーは今後も相当期間、劣悪なエコシステムに苦しめられることになりそうだ。

Surface RTのユーザーは本来のアプリの不足からジェイルブレーク(脱獄)を余儀なくされている。現在オープンソースのアプリをWindows RTにポーティングするためのコミュニティーもできている。しかし言うまでもなくそうしたアプリは公式のWindows Storeには登載されない。それにポーティングされるアプリはWindows 7以前の伝統的なアプリでタッチ・アプリではない。大部分のユーザーはそんな手間をかけるのに飽きてしまうだろう。

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iPadはハードウェアの能力だけであのような偉大なデバイスになったのではない。iPadを通じて新しいコンテンツにアクセスする道が大きく開かれたことが大きい。他のプレイヤーも自らの保有するコンテンツのポータルとして独自のデバイスを開発することのメリットに気づいた。最初の例はB&NのNook Colorだろう。その後、Amazon、 Google、BlackBerryが続いた。しかしMicrosoftは頑なにそれに続こうとしない。

Surface RTは、いやそれを言うならSurface Proも、ハードウェアとしては画期的だ。フルサイズのUSBポート、microSDスロットを備え、Proの場合にはWacomのファンタスティックなアクティブ・デジタイザー・スクリーンを装備している。未来からのマシンだ。しかしハードウェアの先へ進むと一挙に事情が変わる。特にWindowsRTの場合ARM専用マシンという制限からあらゆる魅力が失せてしまう。

Microsoftは消費者向けエレクトロニクス市場が新しいルールで動いていることをいまだに理解できていない。ウェブにアクセスできるだけではない十分でないのと同時に、ハードウェアだけでも十分ではないのだ。優秀なアプリを待って始めて消費者を満足させる体験を完結できる。それがiPadを始めAppleのすべてのモバイルデバイスがあのような成功を収めた理由だ。Androidがモバイル戦争の多くの局面で勝利しつつあるのも同じ理由だ。Microsoftがアプリのエコシステムを確立できないかぎりARMベースのSurface RTの行く手は明るくない。

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(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+