PS4でSonyは土俵際に立つ, くたびれた戦略と変化への盲目

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Screen Shot 2013-02-20 at 6.17.09 PM

SonyのPlayStation 4が今日(米国時間2/20)派手にデビューした。そのプレゼンテーションは、電子企業でもありメディア企業でもあり、しかも大ヒットしたビデオゲームのプロデューサーでもありパブリッシャーでもある同社ならではの、大がかりな演出が凝らされていたが、しかしその華麗さは傷心を隠していた。Sonyの2012FYの決算は58億ドルの損失を計上し、ハードウェアPS3、 PSP、PS2はどれも売上が前年よりダウンした。そしてMicrosoftが家庭用メディアセンターという守りの切り札を使ってきた今日このごろ、ゲーム専用機の未来は、投資機会としてもいよいよ露骨に危うい。

Sonyが今日披露したものは、次世代のゲームプラットホームではない。それは、今の、変化してやまない世界に、企業としていかに対応するか、という問いへの答だ。しかしその答は、あなたが期待したものではなかったかもしれない。Sonyは、脱リビングルーム、ゲーマー中心主義を掲げた。しかし同社が10分の時間を費やして語ったのは、ハードウェアとそのスペックに関してだ。その後、クラウドゲームについて少し語り、一連のゲームのデモへとプログラムは進んだ。そのデモは、およそゲームのデモというものの定番のような作りで、見る人をエキサイトさせない。

弱みはほかにもあった。それは、優れたグラフィクスという衣裳をまとっていた。カーレースのシミュレータがデモされ、それは何か革新的なチームプレイができるらしい。でもそれのデベロッパは、スウェードのテクスチャを見せることだけに、力を注いでいた。次に、Sucker PunchのInfamousのスピンオフゲーム。ミュータントが登場するそのゲームは、Infamousの最初の二つのタイトルはぼくも本当に好きだから、ほどほどにクールだった。それからインディーのゲーム。それらは、変化があるぶんAAAのタイトルよりはおもしろかった。そして、毎度おなじみの真打ち: Square Enix、Ubisoft、Blizzard(Diablo III)、Bungie(新作)などなどのご登場。という次第で、全体としてのメッセージは明確だ: Sony PS4は大転換ではなくて既存種の進化、すなわち、今ゲーム専用機は、昔持っていた意味を失ってしまった、ということを、物理的に表現した製品だ。

以下は、今日のSonyの巨体のごときプレゼンテーションへの反応の例だ。ぼくだけが意地悪な皮肉を言ってるのではない、とお分かりいただけるだろう。

[ツイート訳: どのゲームもパーティクルレンダリングの技術的デモみたいだね。もしかして、名前もParticleStation 4に変わったんじゃないの?]

[ツイート訳: これで、任天堂とSonyの違いがはっきりしたね。任天堂はゲームの仕組みを重視しているが、Sonyはグラフィクスにしか関心がないようだ。]

そのあと、Moveコントローラが出てきた。やめとけ、Sony。MoveコントローラがPS4によって救われる、と考えているのなら、あんたの頭はおかしいよ。今や、ハンズフリー(hands-free, 手を使わない)のKinectの時代だろ。ゲームのコントローラは人の体の動きを追う、というイノベーションの時代だ。人びとが、端にボールのついた棒で3Dの像を作る、と考えているのなら、あんたは完全な狂気だ。何か違うものを持ち出すのならともかく、(おそらく他社の)既存のツールでもっと良くできるものを、今さら持ち出したってしょうがない。Moveに関しては、それを放棄して損失を減らすことが、ベターな戦略だったはずだ。

Sonyに欠けていたものは、もっと幅広くアピールするデバイスを作るための議論だ。Sonyには、ストリーミングメディアのパートナーが必要だった。IPTVをやりたいと喉から手を出しているケーブルや衛星のプロバイダたちだ。そういう統合なら、モバイルデバイスとの接続も、ちっちゃな画面に古いゲームと売れ残りのソーシャル機能、ではないものになるはず。つまり最小限必要なのは、それらをすべて盛り込んだ物理デバイスだ。そして、“Holiday 2013”(今年のクリスマス商戦)なんか、あてにしない大きな自信。同じ意味で、グラフィクスに、アイ(eye)キャンデー(目のための飴)に、パーティクル技術のデモに、商品価値があると錯覚しないこと。ゲーム業界がそれらに依存したのは、過去のことだ。でも、どれだけ高度なグラフィクス技術に凝っても、iOSやAndroidなどから押し寄せるモバイルという大津波には勝てなかったことから、旧専用機勢力は深刻に学ぶべきだ。

sony playstation 2013

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))

“PS4でSonyは土俵際に立つ, くたびれた戦略と変化への盲目” への13件のフィードバック

  1. スペック的にはミドルクラスのPC程度だから、ソーシャルネットワーク対応機能がどれだけ受け入れられるかが生命線か。サードパーティが同一タイトルをマルチプラットフォームでリリースするのならは、PC版の方が魅力的に見えてしまうのは俺だけか?
    ローンチでPS4ならではの魅力的なタイトルをどれだけ揃えられるか。それに失敗するとゲーマーの期待が削がれ、リカバリーが難しいだけに前途は多難になる。
    正直な話、ゲームビジネスは既にハードやネットワークだけに留まらないと考えているのだが、それはまた別の機会に・・・

  2. なんとも言えないが…。
    xboxとwindowsにamazon、それにapplestoreしか選択肢のない世界はゴメンなんだがなぁ。

  3. Sudoku Smith より:

    PS3の延長でしかない。PS系の売り上げが下がっている理由はゲームそのものが変わって来ているからだと思うし、Sonyもそう言っている。それなのに、、、

  4. Aaaaaa より:

    巨額な損失を計上した事について大いに反省の余地があるのは事実
    ただあまりに状況の切り分けができていない記事ではないですか?
    モバイルには勝てなかったとありますがPS3もXBOXもWiiUも昨年のホリデーには何十万というセールスを記録し
    PS3、XBOXについては今も毎週7~12万台のセールスを上げています
    以前として巨大な市場があるのです、国内のように据え置き需要が冷え切っているわけではありません
    PS4単体を見て魅力に乏しかった、それはあなたのご意見ですから尊重します
    しかしながら今回のプレゼンで行われた説明はスペックのみに留まりません
    Gaikaiで行われるクラウドサービスはスマホやタブレットでよりリッチなゲームを提供する
    ユーザーには新たな体験とシチュエーションを開発者には市場の垣根を取り払う
    ゲームとの関わり方を変える試みであった筈です
    ご自身が最後に仰ったようにモバイルとのパイの取り合い勢力図が頭の中にありながらそういった試みには一切触れず
    モバイル全盛の国内の空気を前提に読者に「やっぱりそうなんだ!」と思わせるような記事は
    読者の多くはそれで気持ちが良いのでしょうが、僕は感心しません
    どこの誰の物かわからないツイートを抽出し「僕だけが意地悪じゃないんだ」というエクスキューズを用意するやり方と併せて、子供じみています

    • ajapoo より:

      落ち着けよwこれは 翻 訳 記 事 なんだぞ

    • Lllllllll より:

      ワロタ

    • Unknown より:

      リアルタイムで配信を見てる人ならあの発表がとにかくあせって発表してる事は丸わかりなのだが…
      実機は出さない。目玉の機能の多くが「将来的には」のただし書付き。
      紹介されるソフトも急いで出した感が凄かった。
      信者でも無い限りあの発表を自信満々で支持なんて出来ないよね。
      慌てて長文投稿してるAaaaaaさんの方がよほど子供じみてる気がするよ

  5. Aaaaaa より:

    巨額な損失を計上した事について大いに反省の余地があるのは事実
    ただあまりに状況の切り分けができていない記事ではないですか?
    モバイルには勝てなかったとありますがPS3もXBOXもWiiUも昨年のホリデーには何十万というセールスを記録し
    PS3、XBOXについては今も毎週7~12万台のセールスを上げています
    以前として巨大な市場があるのです、国内のように据え置き需要が冷え切っているわけではありません
    PS4単体を見て魅力に乏しかった、それはあなたのご意見ですから尊重します
    しかしながら今回のプレゼンで行われた説明はスペックのみに留まりません
    Gaikaiで行われるクラウドサービスはスマホやタブレットでよりリッチなゲームを提供する
    ユーザーには新たな体験とシチュエーションを開発者には市場の垣根を取り払う
    ゲームとの関わり方を変える試みであった筈です
    ご自身が最後に仰ったようにモバイルとのパイの取り合い勢力図が頭の中にありながらそういった試みには一切触れず
    モバイル全盛の国内の空気を前提に読者に「やっぱりそうなんだ!」と思わせるような記事は
    読者の多くはそれで気持ちが良いのでしょうが、僕は感心しません
    どこの誰の物かわからないツイートを抽出し「僕だけが意地悪じゃないんだ」というエクスキューズを用意するやり方と併せて、子供じみています

  6. 匿名 より:

    基本、WindowsやMacOS Xのハードウェア基盤とも共通のx86アーキテクチャで、RADEONシリーズのGPUなら、今後はCPU、GPU載せ替えにしたほうがいいのに。改造問題で難しいのかな?既にそうなってるのかな?

    そうでないと、こういうゲーム機は後1,2世代でなりたたなくなるような・・・

  7. Jjsos より:

    PCとの親和性ならもうWindowsとDirectXを作ってるMicrosoftのXBOXでいいよね。
    アメリカじゃPS3よりメジャーで売れてるし。

    ソニーにOSとかソフトウェア技術がMicrosoftよりあるわけないんだから。

    実際、XperiaもVITAもPS3もファームとかソフト関連の問題多すぎだからね。

  8. Mlyde より:

    家庭用ゲーム機が半導体チップの性能向上を牽引していた時代がありましたね。業務用ゲーム機の性能に追いつき、追い越しました。
    そして、ハイエンドPCがグラフィック処理性能で家庭用ゲーム機に追いつき、追い越しました。
    現在、半導体チップの性能向上を牽引しているのはスマホ、タブレット等のモバイル情報機器でしょうか。電力効率寄りの性能向上ですね。
    家庭用ゲーム機の立ち位置が全盛期と異なるのは、間違いないでしょう。

    ソニーは独自路線のアーキテクチャでゲーム機市場を超える支配力を得ようという野心を持ち、PS2、PS3と失敗を重ねてきたように思います。
    結果、路線を切り替えざるを得なくなり、VITAはモバイル情報機器ベースの技術で。PS4はPCベースの技術で設計される事に。
    もはやハードウェア性能の優位でゴリ押しはできない。ソフトウェア、サービスでの勝負となりますが…ソニーに期待できるでしょうか。

  9. ken より:

    PS3がPS2から売上激減した一番の要因は、wiiでもモバイルでもなく360の存在。
    少なくとも海外ではPSとXBOXのユーザー層は完全に被っていて、360が躍進した事によってPS2のユーザーが分散してしまった。
    だからPS4の最大の障害がXBOXの次世代機になるであろう事もほぼ確実。

    個人的にゲーム専用機の需要がそこまで落ちてるとは思わない。
    ただ限りあるゲーマー市場がSONYとMSのような大企業2社が奪い合う程の市場だとも思えない。
    MSが守りに入ったのなら、PSが巻き返す可能性もあるし自爆する可能性もある。
    どちらにしろPSとXBOXはどちらか一つだけが生き残る形の方がゲーマーにとってもメーカーにとっても幸せだろう。
    モバイルの津波にさらわれた今だからこそ、家庭用ゲーム機のユーザーが無駄に分散している場合ではない。

  10. hiro waka より:

    昔、ワープロという製品があったが、全て汎用品のPCに駆逐されてしまった。PS4もPCより性能はでないは、PC3のソフトは動作しないは、ではそうなるかもねw

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