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スパムSEOを働いた人気歌詞注釈サイトのRap GeniusにGoogleが厳しい制裁

人気の歌詞のクラウド注釈サイト、Rap Geniusが怪しげなSEOテクニックを使って検索結果の順位を不当に操作しようとしたことに対して、今日、Googleが非常に厳しい措置を取った。

今やRap Geniusというキーワードで検索してもRapGenius.comはトップページに表示されない。Jay-Z Holy Grail Lyricsなどとヒット曲の歌詞を検索してもRap Geniusの該当ページははるか下のページに埋もれている。 [アップデート:Rap GeniusはGoogleに協力して是正措置を取りつつあるという] 

2009年に設立されたY/Combinator出身のRap Geniusはユーザーが歌詞その他のテキストへの注釈を共有するサービスだ。対象は当初、ラップ・ミュージックだったが、現在は歌詞一般に加えて宗教、法律などの文書、画像など広い範囲を対象としている。引用されたテキストの上にマウスを載せるとさまざまな注釈が読める。

Rap Geniusは2012年後半にAndreessen Horowitzなどから1500万ドルという巨額の資金調達に成功して一躍注目を集めた。

共同ファウンダーたちは毒舌や奇行でも有名になった。TechCrunch Disrupt NYではファウンダーのMahbod Moghadamがステージ上でマーク・ザッカーバーグを「糞野郎」と罵って後で謝罪するという一幕もあった。

しかし今週、Rap GeniusはブロガーたちをRap Genius Blog Affiliateなるプログラムに招待した。メール・フィルタリングのGliderのファウンダー、John MarbachがRap Geniusに詳しいことを知りたいとメールすると、「ジャスティン・ビーバーの歌詞についてのRap Geniusの注釈のリンク一覧を埋め込んだ記事を書いて、そのURLをわれわれに送ってくれ。われわれはそのリンクをツイートする」とメールで申し出てきた。大量のフォロワーを有するRap Geniusがツイートすればブログ記事には大量のトラフィックが集まる。するとGoogleの検索エンジンは記事の末尾のジャスティン・ビーバーのリンクをRap Geniusへの投票とみなし、検索ランクがアップするという目論見だった。ジャスティン・ビーバーの新アルバムに対する検索トラフィックは膨大なものになることが分かっていたのでRap Geniusはこのトラフィックを大量にかき集めようとしたわけだ。

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MarbachはRap Geniusの無節操な戦術をMoghadamのメールごとブログ記事で公表した。この記事は広く読まれ、Googleの反スパム長官、マット・カッツがHacker Newsで「この件については調査中だ」と言明することとなった。Rap Geniusはすぐに公開状でGoogleに謝罪し、同時に「他の歌詞サイトも同様のSEO戦術を取っている」と弁明した。

Rap Genius Search Results

しかしこの弁明はあまり効果がなかったようだ。今朝(米国時間12/25)、GoogleはRap Geniusを事実上検索結果から掃き捨ててしまった。これまでKanye West Flashing Lights Lyricsなどとラップの歌詞を検索するとRap Geniusはトップかトップにきわめて近い位置に表示されていた。アーティストや曲名だけでもRap Geniusは検索結果のトップに来ることが多かった。

ところが今やRap Geniusは検索結果の5ページ目でやっと表示されるありさまだ。これではほとんど誰の目にも止まらないだろう。今回の制裁は“Rap Geniusそのものに対する検索結果さえやっと6ページ目の最下部に表示されるという厳しさだ。

事実上Google検索から排除されるというのはRap Geniusのビジネスに致命的だ。検索結果からのトラフィックがなければ急速なユーザーベースの拡大はとうてい望めないし、新しい注釈も集まらず、広告によるマネタイズの望みも絶たれてしまう。

アップデート: Rap Geniusの共同ファウンダーは以下のような声明を発表した。Rap Geniusは検索結果の復帰を求めてGoogleと交渉中のようだ。

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われわれは今回の件に関してGoogleと話し合っている。Googleはクリスマスの当日であるにもかかわらず、問題を是正するために何をすればいいか力を貸してくれた。 すばらしいことだ。われわれは全力で問題解決に取り組んでいるので、すぐにGoogleに復帰できるだろう。【略】

GoogleはRap Geniusが不当にかき集めたバックトラックを削除するなど必要な措置を取れば検索結果への復帰を認めるつもりのようだ。しかしRapGeniusの検索順位すべて事件以前のままに戻ることはありそうにない。長期にわたってRap Geniusのビジネスには打撃となるだろう。われわれはGoogleにもコメントを求めている。なにか新情報があればフォローする。

Rap Geniusの波乱の過去についてはこちらを参照:

Disrupt On-Stage Video: Rap Genius’ Co-Founder Apologizes To Zuck (Then Says They’ll Be Bigger Than Facebook)

Video Interview: Ben Horowitz And The Founders Explain Why A16Z Put $15M Into Rap Genius

Rap Genius Is Getting Into Breaking News Analysis With News Genius

Rap Genius Reveals One Of Its Business Models Will Be ‘Enterprise Genius’ Collaborative Tool

〔日本版〕Rap Geniusについては滑川・高橋共訳のYコンビネーター シリコンバレー最強のスタートアップ養成スクール(ランダル・ストロス著 日経BP刊)で詳しく紹介されている。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦 Facebook Google+

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コメント

bd089p
指紋認証と暗証番号なんて誰でも思いつくアイデアだと思うんだけど、彼のアイディアには何か新規性があった…
おっぷる
明るいところはかなりイイネ。暗いところは相変わらずゴミだな。Z2の方が全然良い。
nekokun
2014年現在それぞれのサービスはまだ生き続けているし、売り上げも拡大しています。現在のwebサービ…
Hitoshi Anatomi
それが楽観的に期待できそうもないのでね。今まで見てきたものは全て拒否された時には暗証番号で解除できる…
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