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時空を超えた未来にプレゼントを届けるTimeless Box(indiegogoでの資金調達完了)

プレゼントを贈るというのは非常に興奮する出来事ではあるけれど、終わりはかなりあっけないものだと言えるかもしれない。相手は包みを破って、そして箱の蓋を開ける。以上、終了だ。もちろん相手とハグしたり、ハイファイブを交わしたりすることはあるだろう。ビールを手にカウチに向かい、フットボールを見ながら楽しい夜をともに過ごすというのはあるかもしれない。しかし、プレゼントをあげるという行為は既に終了してしまっている。

これを変えてくれるのがTimeless Boxだ。アルミニウムでできた(チタン製のものもある)100ドルのボックスで、365日以内で特定の日数を指定して解錠される日を指定する。箱に収まる程度のものを中にいれ、そしてロックして、それから相手にプレゼントするという流れだ。プレゼントした後も、しばらくわくわくが続くこととなる。

受け取った人の手元では、指定した日数が過ぎるとロックが外れて箱の蓋が開くことになる。プレゼントした人がその場にいる必要はない。極端な話、死んでしまっていたり、あるいは遠く離れた外国にいるような場合でも大丈夫だ。もしかすると宇宙への片道切符を手に入れて旅立ってしまっていても問題ない。そのようなケースでこそ、この箱の「マジック」が感じられることになるかもしれない(但し、このTimeless Boxに動物を入れてはいけない)。

これはなかなか面白いものではなかろうか。

420266_300製作者のIgnasi Giróに話を聞くことができた。彼はバルセロナで活動するHonest&Smileというデザインエージェンシーの共同ファウンダーでもある。彼もまた、プレゼントのやり取りを巡る心理の動きなどを深く考えてみたようだ。

TC:このようなものを作った理由はなんでしょうか?

Giró:常に繋がっていて、これまでにないほどに関係性が強まった社会に私たちは住んでいます。しかし、便利さに安住してしまって、誕生日の挨拶は空港の待合室から送る単純な「おめでとう」メッセージのみということも多いようです。あるいは1年後の自分を思い描くことはあっても、日々の生活の中ですっかり忘れ去ってしまうことも多いでしょう。

このような時代だからこそ、時の流れということをじっくり考えてみるきっかけを与えるような、あるいは自分でたてたはずの目標を、しっかり自分に突きつけてくれるような仕組みが必要とされているのではないかと考えたわけです。もちろん簡単に使えるものでなければなりません。時を経て開け方を忘れてしまったり、専門の解錠師を呼ばないと開けられないようなものではダメでしょう。

そうしたことを目標に定め、それからいろいろなタイムカプセル(Dr WhoのTARDISなども含めて)や時間旅行物語などを研究し、そして今、ここにあるプロダクトの完成にいたったというわけです。

ちなみにネット用のTimeless Boxもあります。こちらでベータ段階のものを提供しており、スマートフォンでもタブレットでもきちんと表示されるようになっていると思います。

TC:少々不気味な感じがしますが…?

G:確かにそう感じる部分はあるかもしれないと思います。また相手をがっかりさせるような(いじわるな)使い方というのもいろいろとありそうです。たとえば子供を罰するのに、箱の中にiPodをしまってしまうという使い方もあるでしょう。また、(高価格版である)10年間閉じておけるもののチタン版をプレゼントして、しかし実は中身は空っぽであるといういじわるをしてみたいという人もいました。10年間待ち続けて、そしていよいよ開いたときに中身が空っぽだったというのは、それはかなり残酷なイタズラだと言えそうです。

しかしきっと、たいていの人はまっとうな目的に使いたいと考えると思うのです。たとえば子供が成人するときや、あるいは遠くの国で結婚をする友人への贈り物などという使い方もあるでしょう。あるいはよくある記念タイムカプセルのように、将来の自分に向けて送るという使い方も人気を集めるのではないでしょうか。自分の夢などを書いておくのはきっと面白いだろうと思うのです。あるいは、自分がこの世の中からいなくなっているであろうときに見てもらうために、愛する人々に向けたメッセージを残すという使い方もまた、多くの人が興味を持つだろうと思うのです。

TC:強度はどうなのでしょうか。壊して開けたりすることはできますか?

2枚のアルミニウム(先述の通りチタン版もあります)で作られていて、まあかなり頑丈であるのは間違いありません。もちろん「破壊不能」というわけではありません。しかしそうそう簡単に壊れるようなものでもありません。外見も美しく仕上げて、壊してしまうのに躊躇いを感じるような形状にしたつもりです。それでも、まあ言ってしまえばこれは「ゲーム」のひとつです。ゲームのルールというのは、その気になれば破ることのできるものです。ただ、そうしてしまえば誰かとゲームを「一緒に」体験するようなこともできなくなるわけです。


これはなかなか面白いプロダクトだと思うがいかがだろうか。実は、昨年末にIndiegogoにて資金調達を目指していたものだが、無事に資金を調達できたようだ。現在はこちらからプレオーダーできる(訳注:日本円で9500円程度のようです)。

原文へ

(翻訳:Maeda, H

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