知育アプリのスマートエデュケーション、「藤田ファンド」などから5.5億円調達、世界展開加速

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子供向け知育アプリを開発・販売するスマートエデュケーションは17日、サイバーエージェント代表取締役社長の藤田晋氏が手がける「藤田ファンド」などを引受先として、総額5億5000万円の資金調達を実施したことを明らかにした。出資額はサイバーエージェントが5億円、インフィニティー・ベンチャーズが5000万円。これに伴いアプリ開発を強化するとともに、海外展開を加速する。

スマートエデュケーションは知育アプリを手がけるスタートアップ企業。アプリは世界累計で640万ダウンロードに上る。例えば絵本アプリ「おやこでスマほん」は、キャラクターをさわると動いたり、音が出る仕掛けが満載。絵本をスキャンしただけの“デジタル絵本”とは異なり、親子で一緒に楽しめるのが特徴だ。月額500円のダウンロードし放題のサービスとして、国内外の名作童話や恐竜図鑑など100作品以上を配信している。

歌に合わせて親子で楽器をタップして演奏できるアプリ「おやこでリズム」シリーズは、累計370万ダウンロードを突破。楽曲は子供に人気のJ-POPやアニメソングを毎月追加し、AKB48の「ヘビーローテーション」やゴールデンボンバーの「女々しくて」など350曲以上を配信している。2013年10月にはNHK Eテレと提携し、教育番組「おかあさんといっしょ」や「みいつけた!」の楽曲と画像を使ったアプリも公開した。

海外向けには「Gocco(ごっこ)」というブランドでアプリを展開。世界中のユーザーと落書きを共有できるアプリ「Goccoらくがキッズ」など2作品をリリースし、海外だけで150万ダウンロードを突破した。世界に目を向けると、知育アプリ最大手はスウェーデンのTocaBoca。アプリの累計ダウンロード数は6000万以上。スマートエデュケーションよりも0が1桁多いが、代表取締役の池谷大吾氏は「おしりは見えている」と語る。

「知育アプリに着目した理由の一つは、言語の壁を超えて世界を狙えるノンバーバルコミュニケーションであること。2013年末にGoccoをリリースしてみたところ、ダウンロード数は日本よりも1桁多い。日本だけでなく米国のApp Storeのトップでもフィーチャーされていて、そこからダウンロードが伸びている状況だ。今回の資金調達ではGoccoを年内に10作品に増やし、世界累計1500万ダウンロードを目指す。」

スマートエデュケーション代表取締役の池谷大吾氏

スマートエデュケーション代表取締役の池谷大吾氏

池谷氏は1976年2月生まれの38歳。小3の長男、年長の次男、年少の長女を育てる3児のパパでもある。創業前はシーエー・モバイルで課金サイトやソーシャルアプリ開発に携わり、2008年には執行役員、翌2009年には取締役に就任した。その後は、「いっぺんくらいは起業しよう」と、同社を退社。池谷氏は「何も考えていなかった」と当事を振り返るが、長男のある行動が創業のきっかけになったという。

2010年当事、5歳だった長男は、池谷氏のiPhone 3GSが大のお気に入り。そのうち、GREEの大富豪アプリを勝手に立ち上げ、操作方法をまったく教わっていないのに「8切り」や「イレブンバック」といったローカルルールまで覚えるようになった。「スマートフォンを手にワクワクしながら学んでいく姿を見て知育の可能性を確信した」という池谷氏は、2011年6月にスマートエデュケーションを創業する。

同年11月には「おやこでリズム」シリーズがヒットし、ピーク時には月間の売上高が1200万円を突破。売り上げは右肩上がりで伸びていったが、販売モデルを1つのアプリを売り切る従量課金制から、ダウンロードし放題の定額制にシフト。その結果、「目に見えて業績が純減する日々」が半年ほど続いたが、2013年12月には当事の最高売上高を突破。現在の売上は非公表だが、年内には世界で月間1億円の売上を視野に入れているという。

スマートエデュケーションの売上推移

スマートエデュケーションの売上推移

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