Facebook、グループ用スタンドアローン・アプリをリリース―速くて強力、「おすすめ」機能も

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7億人が毎月Facebookグループを利用しているという。しかしこれまでFacebookグループのモバイル体験はトップクラスとはいえなかった。メイン・アプリの奥の方に隠れていて、反応も遅い。そこで今日(米国時間11/18)、FacebookはスタンドアローンのGroupsアプリをローンチした。このアプリにはグループの管理、通知はもちろん、強力なグループ発見機能もある。Groupsアプリの利用は任意で、グループ機能はFacebookのメインアプリにそのまま残される。Facebookが全面切り替えを急ぐ様子はない。

GroupsアプリiOS版Android版ともにすでに公開されている〔日本語版も公開ずみ〕。メンバーが増えるなどして混乱状態になっているグループの管理者には大きな朗報だ。家族や親しい仲間のグループから研究会やアプリのサポートまであらゆるグループの利用と管理が大幅に効率化される。使いやすく、デザインはシンプルで明るい。グループ専用アプリなので、うっかり想定外の相手に公開してしまうという心配なしに情報の共有ができるのも安心だ。

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Groupsアプリのプロジェクト・マネージャー、Shirley Sunは「こういうアプリはまだ誰も手がけていなかったはず。ユニークなアプリだと思う」と語った。

YahooとGoogleはグループ・メール分野では圧倒的な強みを誇っているが、適切な相手をすばやく選んでグループを作り、写真やビデオなど多様なコンテンツを簡単に共有できる主要なサービスといえばやはりFacebookグループ以外ない。またFacebookは近くリリースされているという噂の“Facebook At Work”などエンタープライズ向けプロダクトにも力を入れている。Groupsアプリは企業内コミュニケーション・ネットワークとしてSlackやYammerの強力なライバルになりそうだ。

Facebook Group Promo Video

グループにスポットライトを当てる

1年ほど前に、Facebook本社で開催されたMobile Dev Dayカンファレンスで私がマーク・ザッカーバーグをインタビューしたとき、彼はその予告ともいえる発言をしていた。 「グループのような機能はどうしてもメインのアプリでは二級市民的扱いになってしまう。メッセンジャーもそうだ。こうした機能が潜在的能力をフルに発揮できるようにするには将来アプリはもっと専門化していけねばならないと思う」と語っていた。

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Facebookは2011年にスタンドアローンのメッセンジャー・アプリをリリースしているが、その他の機能についてはメイン・アプリのメニューの奥に隠されたままの状態が続いてきた。

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グループがFacebookに追加されたのは2005年と非常に古い。当初は学生がパーティーの参加者募集に使うぐらいだった。しかし2010年にグループがアップデートされ、ニュースフィードが独立して、特定の相手とだけコミュニケーションするツールとなった。しかし、モバイル版での利用はやはり低調だった。

Facebookがグループのスタンドアローン化に取り組み始めたのは今年の2月だという。私の取材に対してSunは「グループ・チームはずっと前からスタンドアローン・アプリを考えていたが、モバイル化の進展と共にその必要性が急激に高まった」と語った。現在、Facebookユーザーのうち4億5600万人が「モバイルのみ」だ。そこでメッセンジャーに次いでグループについてもスタンドアローン・アプリの開発が決断された。

スタンドアローン・アプリの新機能

スタンドアローン・アプリではデザインが使いやすくなり、高速化されているが、基本的にはグループの機能には変化はない。

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ただし、グループ・アプリには新しく「おすすめのグループ」というセクションが設けられている。これはユーザーが過去に「いいね!」したグループ、ユーザーが参加しているグループに似たグループ、ユーザーの住む地域のグループなどを紹介、推薦するものだ。

当面、Facebookにはこのアプリを収益化する計画はない。Facebookはニュースフィードの広告で十分な売上を得ている。ただし、将来はグループの通販への利用をビジネス化する可能性はある。

たとえば、インド洋に浮かぶ島国家のモーリシャスでは全人口の4分の1にあたる25万人がひとつのFacebookグループに参加しており、このグループはCraigslistのような汎用案内広告として機能している。このグループを運営している会社は購入ボタン を設置しており、クレジットカードを登録してあるユーザーはその場で買い物ができるようになっている。これは将来、ピア・ツー・ピアの個人間売買のプラットフォームに成長する可能性があるかもしれない。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+