Be My Eyes

クラウドを通じて視覚障害者の「目」となる機能を提供するBe My Eyes

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デンマークの非営利スタートアップが、スマートフォンについているカメラを使って、視覚障害者を支援するためのBe My EyesというiOSアプリケーションをつくりあげた。視覚障害をもつ人が、このアプリケーションを経由して「見る」ことができるようにするものだ。

最近、TwitterおよびSquareのファウンダーでもあるJack Dorseyも興味を持つこととなったBe My Eyesの仕組みは次の通りだ。視覚障害をもつ人がアプリケーションを通じて手助けを依頼した際、視覚障害を持たない利用者に対して通知が送られることとなる。手助けを必要とする側と、手助け可能な人の間でマッチングできると両者は音声およびビデオ通話で繋がることとなる。そこで視覚障害者の利用するスマートフォンのリアカメラで映すものを、サポーター側が代わって見てあげることになるわけだ。音声通話を通じて、映るものについての対応などを連絡しあうことになる。

残念ながら、まだこのアプリケーションを実際に試すことはできずにいる。公式リリースとなって、Be My Eyesは非常に混み合っているようなのだ。現状ではサポートしようとする側の登録者(1万3000人以上が登録している)の方が、視覚障害者に比して圧倒的に多数になっているのだとのこと。サービスの知名度が上がるにつれ、視覚障害をもつ利用者も増えていくものと考えられている。現在のところ、視覚障害者の登録数は2000となっている。

Be My Eyesの共同ファウンダーであるThelle Kristensenによると、食品の賞味期限をチェックするとか、あるいは冷蔵庫の中の食材の場所を尋ねるといったような、キッチンにおける支援要請が多いのだそうだ。また、一般的にいって音声ナビゲーション機能が不十分なケースが多いオーディオプレイヤーの操作法を問うようなケースも多いらしい。初めての外出先でドアナンバーを問うようなケースももちろんあるようだ。

ボランティア側のモチベーションアップに配慮して、簡単なポイントシステムも採用している。また、双方の関係がうまくいかなかったような場合、二度と同じ利用者同士がペアリングされないようにブロックする機能も備えている。

Kristensen曰く、アプリケーションは完全に非営利となっているとのこと。視覚障害者であるHans Jørgen WibergがStartup Weekendで述べたアイデアに基づいて、ボランティアグループがアプリケーションを開発したものなのだそうだ。そのような背景もあり、My EyesはDanish Blind Society、Velux Foundations、およびソフトウェア開発スタジオのRoboctなどからも支援を受けている。

現在のところ、アプリケーションの収益化を行う予定はないとのこと。頻繁に利用する人に対して課金するという方向性は考えられるだろう。しかしそうした場合でも基本的なケースについては無料の方針を貫きたいとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H