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[更新]DeNAがキュレーションメディアをさらに強化——Find Travelを買収、6月には自社で2サービスを開始

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2014年にiemoが手がける住まい・インテリア特化の「iemo」と、ペロリが手がける女性向けファッションの特化「MERY」と2つのキュレーションメディアを買収し、自社で飲食特化の「CAFY」を立ち上げたディー・エヌ・エー(DeNA)。

同社は4月6日に「DeNAパレット」と銘打ってキュレーションメディアのプラットフォームを拡大することを発表した。

Find Travelを2月に買収

この発表に先駆けてまずDeNAは、2月に旅行特化のキュレーションメディア「Find Travel」を手がけるFind Travel(創業者の井出一誠氏はガイアックスでソーシャルメディアラボを立ち上げ、その後Find Job Startupの編集長を務めてから起業した)を買収し子会社化した。Find Travelは2014年8月にサービスをスタート。現在MAU(月間アクティブユーザー)は300万人となっている。発表会終了後に買収額を聞いてみたのだけれど、非公開とのこと。

また買収に加えて、男性ファッションや男性向けコンテンツを中心にした「JOOY」、妊娠・出産や子育てをテーマにした「cuta」の2つのキュレーションメディアを6月にも立ち上げる予定だ。また今後もDeNAの内製、スタートアップの事業買収を含めて、2015年12月末までには合計10サービスまで拡大するとしている。

iemoは現在MAU500万人以上、MERYはMAU1600万人以上。またCAFYはMAU100万人までまもなく(3月実績)というところ。キュレーションメディアだけでMAU2200万人を抱えているDeNA。今後は数年以内にMAU5000万人までの拡大を進める。

ではユーザーが拡大したあとはどうするのかというと、DeNA執行役員キュレーション企画統括部長兼iemo代表取締役CEOの村田マリ氏いわく、それぞれのメディアはコンテンツを増やして(第1段階)、ジャンルを横に展開(第2段階)。さらに広告でのビジネスを展開(第3段階)し、最終的にリアルビジネスを展開する(第4段階)というフェーズで発展させていくと説明。マネタイズについてはメディア単位で進捗は異なるが、すでにiemoでは800社の住宅施工業者とユーザーのマッチング、MERYではECと、第4段階の事業を徐々に展開しているという。

スタートアップのM&Aを積極的にアピール

会見では冒頭、DeNA代表取締役社長兼CEOの守安功氏が登壇して戦略の概要を説明。次いで村田マリ氏が具体的な事業の話をした上で、キュレーションメディア事業を統括するDeNA戦略投資推進室長の原田明典氏のモデレーターを務め、村田氏や井出氏、ペロリ代表取締役の中川綾太郎氏、CAFYを手がける牛尾正人氏で行ったミニセッションを繰り広げた。その中で終始アピールしていたのは「DeNAがキュレーションメディアのスタートアップを積極的に買収するし、買収後スムーズに事業が進むようにサポートする」ということだった

実際、最初に買収した2社のノウハウで、DeNA本体が手がけるCAFYは非常に速いスピードでグロースしているそう。また一方で、iemoやペロリはリソース面でDeNAから強い支援を受けているのだそうだ。iemoはバックオフィスをDeNAに全部託しているため事業に集中できているそうだし、ペロリは採用に困っていたエンジニアを増強できたのだそうだ。

また会見終了後に少し話を聞いたところだと、今回の「DeNAパレット」自体はキュレーションメディアによるポータル構想みたいなモノではないようだ。会見の質疑応答でも「KDDIのSyn.を意識しているのか」という質問が出たのだけれど、村田氏はそれを否定。また牛尾氏は会見後に「(ポータル構想は)可能性としてないわけではないが、基本的にはメディアごとにユーザーの好みもあるのであまり考えていない」と語っていた。

ところでcutaは先日B Dash Venturesなどからの調達を発表したconnehitoの「mamari」などの競合となるが、同ジャンルのサービスの買収に関しても「ユーザーのニーズがあるのであれば、選択肢としてはありえる」(牛尾氏)とのことだった。