Nokia、ベル研の親会社Alcatel-Lucentと買収交渉中と認める―狙いは5Gか、規模の拡大か?

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NokiaAlcatel-Lucentに買収を提案し、交渉中であることを確認した。目的はAlcatel-Lucentの持つ5G特許ポートフォリオかもしれない。私が先月MWC(Mobile World Congress)を取材した際にも、5Gはトップの話題となっていた。しかし第5世代の高速携帯通信ネットワークの内容にはまだ不確定な面が多い。

5Gを求める

現実に5Gネットワークを建設したキャリヤはまだ誰もいない。しかし、実現すればこうなるはずだという予測は大いに語られている。連邦通信委員会(FCC)のTom Wheeler委員長は、MWCのキーノート講演のQ&Aで、「〔5Gは〕ピカソの絵のようなもので、見る人ごとに解釈が違う」と述べたほどだ。

現在の時点で確実に言えるのは、5Gテクノロジーの開発に成功してネットワークの構築を実現したキャリヤは市場で非常に強力な立場を得るだろうという点だ。 5Gはわれわれのモバイル・コンピューティングの概念を根本的に変え、今は想像もつかないような新しい応用とその市場を作り出すだろう。

Constellation Researchのファウンダー、主席研究員のRay Wangは「NokiaがAlcatel-Lucentを買収しようとする狙いは、規模を拡大するためだけなく、その5G特許の一括取得にあるのではないか」と述べた。

規模の拡大という側面

しかしモバイル・コンサルタントのJack Goldはそうした見方に懐疑的だ。Goldは「両社は規模の拡大を考えている」と主張する。

私の取材に対してGoldは「特許はたしたに一要素だろうが、本当の目的は規模を拡大してHuaweiやEricssonに対抗できる体力を得ることにある」とメールで答えた。

Nokiaは昨年、携帯電話製造事業をMicrosoftに売却しており、現在はモバイル・ネットワーク企業となっている。Nokiaは自分より大きいEricsson、Huaweiとの競争を強いられている。一挙に規模を拡大するには買収がもっとも手っ取り早い。モバイル・コンサルティングのPaladorのファウンダー、CEO、Benjamin RobbinsはGoldも同意見だ。

しかし買収によって規模を拡大する場合、いくつか危険な落とし穴がある。たとえば両社の企業文化の差異を埋めるのは必ずしも簡単ではない。買収交渉中の両社がその事実を公に認めるというのは珍しい。しかしおそらくNokiaとしては噂や推測による悪影響を抑えることが優先すると考えたのだろう。

買収を図る動機は別として、この買収の実現可能性はどうだろうか? たとえ両社が条件で合意しても、EUとフランス当局が買収を承認するかどうかは不透明だ。グローバル市場でみれば競争力を強化する当を得た合併であっても、合併後の企業が強くなりすぎることを恐れる地域的な反対勢力が当局を動かす可能性はある。.

われわれはこの両社の動きに引き続き注目していく。

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(翻訳:<A hr