スマホ画面に置くだけで認識されるプラスチック「スタンプ」を発明したSnowShoeが350万ドルを調達

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おもちゃのフィギュアをスマートフォンの画面に当てるだけでキャラクターがゲームの中に現れたり、鍵となるプラスチック片を画面に置くだけで、動画やiTunesといった限定アイテムをダウンロードできたらどうだろうか?SnowShoeは、まさにそのようなテクノロジーを開発した。彼らは、モバイルのタッチセンサーを利用することでウェブブラウザとプラスチックの「スタンプ」が連動する賢いプロダクトを発明した。

Lowercase Capitalを筆頭に二回目となるシードラウンドで100万ドルを調達したことを彼らは今日発表した。その資金はクライアントの大口の要望にも応えられるよう、製造設備の拡充に当てられる予定だ。

今回のラウンドには、Collaborative FundとMESA+ Capitalも参加した。この少し前、SnowShoeは以前からの投資家であるFoundry GroupのAngelList Syndicat、500 Startups、TechStars、Ludlow Ventures、Queensbridge Capital、 BAM.vc、 Scott Banister、 Hiten Shahと他数名のエンジェル投資家から250万ドルを調達している。

SnowShoeのCEOであるClaus Moberは、ウィスコンシン大学の博士課程を去りスタートアップを始めた。 TechCrunch Disrupt Hakathonの優勝した経験もある。そもそも彼のスタートアップのアイディアは、食料品店が利用できるロイヤリティプログラム用のアプリを開発することだった。チームは初めに、商店がPOSシステムを使用せずとも発行できる認証型のデジタルクーポンを開発していた所、SnowShoeスタンプができた。

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「SnowShoeスタンプは、ニッチで限定的な問題を解決するために制作したのですが、他の人が抱えている様々な問題も解決できる、とてもクールな発明品であることに気がついたのです」とMobergは説明した。

スタンプ自体は、伝導性の材料とそうでない材料を合わせて作られた何の変哲もないプラスチック片で、3Dプリンターで作られていると彼は話した。バッテリーも電力も回路もNFCもアンテナもBluetoothも、電子的な部品は一切使われていない。スタンプの中には、特定の形をした伝導性のプラスチックが入っている。これを端末の画面に押し当てると、モバイルには人の指紋が複数個、特定の配列で並んでいるように認識される。全てのスタンプには個別の配列が施されている。

「物理的なQRコードのようなものです。違うのは、QRコードはカメラで読み取りますが、スタンプはタッチセンサーで読み取ります」とMobergは説明する。「スタンプの情報はウェブブラウザを通して認識しているので、専用のネイティブアプリを端末にインストールする必要はありません」。

つまり、SnowShoeを使えばウェブページ自体が物理的なものを認識して連動するということだ。このことからどのスマートフォンからでも利用することができる。

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このスタートアップは、最近TechStars Disney acceleratorに参加していた。そして、Disney Fan Club(D23)とこの技術を検証した。オーランドの大きなイベントでは、ミッキーのフィギュアが乗ったスタンプを配布し、貰ったメンバーはそれを使って限定動画を受け取った。別のテストでは、RedBullがコンサートでこのスタンプを配布した。スタンプを使用するとパフォーマーの音楽を自動でダウンロードできた。そのイベントでのSnowShoeのコンバージョン率は80%を超えていたとCEOは話す。

SnowShoeはスタンプの本体しか制作していない。スタンプの飾りの部分やブランディングは顧客自身が担うが、必要な時はShowShoeも手伝うことができる。

彼らのAPIを利用している開発者は今のところ3000人ほどいる。彼らの技術を実験的に使用しているインディーズのメーカーのような小さな所からFortune500に名を連ねる企業まで多岐に渡っている。大手の企業名は、許可が下りていないのでまだ明かすことはできないとMobergは言ったが、ゲームやおもちゃ業界の「主要プレーヤー」や先進的な手法を試す広告代理店やeコマース企業といった広告やマーケティング分野の企業などであると話した。

広告関連では、物理的な商品を顧客に送付する企業はスタンプを上手く活用することができるだろうと彼は説明した。例えば、花屋では手書きの手紙の代わりにスタンプを用いて、受取人だけが見れる個人的なメッセージ動画を届けることができるといった具合だ。

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この企業は今日からプラットフォームをローンチし、開発にさほど時間をかけなくてもスタンプと連動するウェブサイトを作る方法を紹介している。ハードウェアを注文したら「SnowShoe Experience Builder」のJavaScriptのコードをたった3行、ウェブサイトに付け加えるだけで完了だ。

追加の出資で、SnowShoeの製造設備をアジアに移動させる準備を整えることが目標だ。現在、彼らはウィスコンシン州マディソンに20台の3Dプリンターを所有しているが、月に3000から4000個のスタンプしか制作できない。新しい設備が整えば、月に万単位のスタンプを制作することができる。Q3の中頃には、新しい製造者と契約を結び、製造を開始したいとMobergは言った。これにより、スタンプのコストも抑えられるだろう。一つ2.50ドルだったのが、1ドル未満になる。彼らは一つ0.25ドルに抑えることを目標としている。

サンフランシスコに拠点を置くこのチームは現在7名だけだが、近い将来、このプラットフォームのエバンジェリストと法人部門のVPを採用する考えだ。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ facebook