アプリ
Facebook Hello

FacebookがHelloのテスト開始―着信の相手を表示、受信拒否、検索もできるスマート通話アプリ

次の記事

翻訳のクラウドソーシングサービスGengoは、540万ドルを調達しCEOが交代

電話がかかってきたが、誰からだかわからない。そういうことがなくなる。Facebookが公開テスト中の新アプリ、Helloは受信、発信の際に電話番号とFacebookのプロフィール情報を照合し、電話の相手が誰かを教えてくれる。また迷惑電話として広く知られている番号からの着信を自動的にブロックしたり、レストランなどのビジネスを検索することもできる。

今日(米国時間4/22)、 アメリカ、ブラジル、ナイジェリアでHelloの公開テストが開始された。これらの地域のユーザーはこちらからダウンロードできる。テストの結果が良ければ、公開地域はここ数週間のうちにさらに拡大される。iPhoneユーザーには残念だが、このアプリはAndroid版のみだ(iOSはアプリが通話を処理するのを許さない)。

Helloの発信者情報には相手がFacebookで電話番号を公開している場合、その他の公開情報(名前、職業、プロフィール写真その他)が表示される。ユーザーは電話を受けるか無視するかを判断することができる。

Hello Feature Gif

Helloは簡単にいえば電話番号をキーにしてFacebookのソーシャルグラフ検索を自動的に実行するアプリだ。つまり個々のユーザーのプライバシー設定にはまったく影響しない。

似たような既存のアプリにはTrueCallerなどがある。

Helloのプロダクト・マネージャー、Andrea Vaccariは「毎日、アメリカだけでも10億回も電話がかけられている。ところが電話のユーザー体験というのは長い間まったく進歩していない。この分野には大きな進歩の余地が残されている」と語った。

下はFacebookによるHelloの紹介ビデオ。

いわばFacebook Phone 2.0

Dialer

ユーザーはHelloアプリをインストールした後、連絡相手情報を同期することを許可する。

Helloの機能はかなり豊富だ。以下、簡単に紹介する。

Facebook同期電話帳

写真を含むプロフィール情報が追加され、いわば機能強化版の電話帳として利用できる。

発信元ID

通話の着信があるとHelloはFacebookのデータベースで電話番号を検索する。相手がプライバシー設定で電話番号を「一般に公開」(デフォールト)にしている場合、そのユーザーが公開している情報が表示される。相手が「友達、友達の友達」などに公開を制限している場合でも着信側ユーザーがその公開範囲に含まれていれば、やはり表示される。

Search:Business

無料のVOIP通話

通話の後で、相手がFacebook Messengerをインストールしているかどうかの情報がポップアップする。インストールしていれば、タップ1回でその相手にはMessengerを利用した無料通話ができる。携帯電話の通話料が高い途上国の場合など特に有用な機能だろう。相手が通常の携帯網で電話をかけてきたときにその着信を無視し、MessengerのVOIP通話でかけ直すせばお互いに通話料がかからない。

ビジネス検索

BlockUnwantedCalls

Helloにはスマート検索機能も用意されている。通常のFacebookアプリの検索と同様、友達を検索できるが、Facebookはイエローページ情報をインポートして、多数の店舗の電話番号、住所、営業時間などを検索できるようにしている。「ピザ」で検索し、そのまま店に注文の電話をかけることができるわけだ。

受信拒否

Helloは個別番号に受信拒否を設定できる他に、着信した電話番号が広く受信拒否されていることも教えてくれる。もし非常に多くのユーザーによって着信が拒否されている電話番号の場合、Helloは着信音を鳴らさずに自動的に留守録状態に移る。ブロック設定は多くのオプションがあり、ユーザーは必要に応じて自分に適した設定を選ぶことができる。

オプトアウト

【原文を参照】

Hello広告?

プロダクト・マネージャーのVaccariは「現在、Helloに関する収益化プロジェクトは存在しない」と語ったが、広告による収益化の可能性はさまざまに考えられる。

PressKit-04-Search

たとえば、ビジネス検索に広告を挿入するのは簡単だろう。ストレートな検索連動広告だ。「ピザ」と検索するとピザ屋の検索結果の横に近所のイタリアン・レストランの広告が表示されるような仕組みだ。

HelloはまたFacebookが近く公開するビジネス向けインスタント・メッセージとも連動させることが可能だろう(ショッピングした後で、クレームや交換などをMessengerで店に依頼することができるようになる)。もちろん、そうした収益化を一切しなくてもHelloはFacebookへのユーザー囲い込みを強化する役に立つだろう。

Hello Better

全体としてHelloは押し付けがましくなりすぎないよう、たくみにバランスを取って便利な機能を提供していると感じた。実際の機能(ソーシャルグラフ検索)は比較的シンプルだが、電話のたびにリアルタイムで手作業で実行するのは煩わしくて不可能だ。それを自動化するというのはスマートなアイディアだ。とくに通話後にMessengerの利用を促す仕組みにしたのは巧妙だ。長らく進歩が止まっていた電話のユーザー体験を改良する大きなステップになり得るアプリだろう。

[原文へ]

滑川海彦@Facebook Google+