“Workflow” は、ウォッチアプリの未来を予感させる

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Apple WatchもAndroid Wearも、実用的な通知機能のおかげで一部のユーザーに大きな価値を提供している。しかし、Apple Watchを数週間使ってみて、殆どのアプリはどうすれば自分が腕の上で便利になれるかをまだ理解していないことがわかってきた。

発売日までウォッチを手に入れられなかったデベロッパー(殆どがそうだろう)にとって、iPhoneアプリをWatchKit SDKの制約下に圧縮するのが早道だと思うのは当然だろう ― 余分な機能を削り、あるいはForce Touch経由メニューの下に隠す。

Workflowは、元来iPhoneまたはiPad上で頻繁に起きる作業を自動化するためのアプリだが、そのApple Watchアプリは小さなフォームファクターに特化して作られている数少ない例だ。

WorkflowユーザーはiPhone上でアクションのレシピ(写真をN枚撮り、1枚のGIFにまとめ、X、Y、Zに送る)を作り、ホーム画面ボタンまたはiOSのAction Extensionを生成して、いつでもワンタッチでそのタスクを実行できる。

Workflow Apple Watch

2.99ドルのWorkflowはiPhoneのパワーユーザーにとってキラーアプリの一つだ。しかし、そのApple Watchアプリは、Apple製に限らずあらゆるスマートウォッチにおけるアプリのあり方を示すものだ。

Workflow for Apple Watchのインターフェースは、アクションを示すメニューやアイコンからオプションを選ぶのではなく、「動詞」に凝縮されている。Uberで家に帰る、あるいは次の予定の場所へ行きたい。歩いて帰宅する途中、ルームメイトに到着予定時刻を伝えたい。BARTが混雑しすぎてスマホを見ることができないかもしれない ― 心配無用、ポケットの中のiPhoneに差したヘッドフォンでPocketに保存した記事を読むことができる。

覚えるべきジェスチャーもフィードにダウンロードすべきコンテンツもない。ワンタッチで複数の指示をスマホに送れるWorkflowは、WatchKitアプリのパラダイムにぴったりのアプリだ。そして、目的地や記事を選ぶ必要がある時は、アプリのギャラリーで事前に用意しておいたワークフローが、ユーザーが選ぶであろう選択肢を示してくれる。

今後数ヵ月間、殆どのデベロッパーが、スマートウォッチアプリをデザインする上で最も重要なのは「ワンタッチでユーザーの役に立つにはどうするか」であることに気付くだろう。今後スマートフォンのカメラ、LTE、GPS、画面サイズ、バッテリー寿命等が重要になっていくにつれ、ユーザーがスマホで行うアクションは、手首を上げて1~2回スワイプしてボタンを1~2回タップするより長くかかることを、デベロッパーは認識しておく必要がある。

Workflowの欠点を見ると、Appleがサードパーティーデベロッパーにネイティブ機能を公開すればアプリがもっと良くなることがわかる。ワークフローの中には、自動テキストメッセージの受信者を選ぶ時のように、Handoff経由でiPhoneのMessagesアプリでステップを完了する必要のあるものがある。Appleが省電力のためにBluetoothを切断しているのでWatchからの起動が遅く、記事の表示が一時停止することもある。こうした小さなフラストレーションの源は、AppleがWatch上のリソースキャッシング等を開放することで解消されるはずだ(数週間後にWWDCで見られることを願う)。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook