ソーシャル時代のオリコン目指す—ランキング型ニュースアプリ「Wanpick」

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アイスタイル、エキサイト、インキュベイトファンドが出資する、スマートデバイス向け動画広告の新会社「OPEN8(オープンエイト)」。4月に会社の設立と女性ユーザー特化のスマートフォン動画広告ネットワーク「VIDEO TAP」を発表していた同社が、ニュースアプリ「Wanpick(ウォンピック)」の提供を開始した。

アプリ自体は1週間ほど前のiMEDIA SUMMITで発表されていたし、僕も以前にベータ版を利用させてもらっていたのだけれども、本日よりApp Storeでの公開がスタートした。

ソーシャル時代のオリコンを目指す

Wanpickは、FacebookやTwitter上といったソーシャルメディア上で話題になっているニュースをキュレーションして表示してくれるアプリだ。ロジックの違いなどはあるが、ざっくりとはSmartNewsやGunosyのようなイメージでいいだろう。

画面上方にはニュースカテゴリのアイコンが横並びに表示されるが、1番のウリは1時間ごとに1位から10位まで10件のニュースを表示する「ソーシャルニュースランキング」。画面を下にスクロールしていくことで、タイムラインをさかのぼりながら話題をチェックすることができる。OPEN8代表取締役の高松雄康氏はこのランキングを中心とした構成で「ソーシャル時代のオリコンを目指している」と語っている。その他のタブは朝夕30件のニュースを表示する。

画面右側には、特許出願中だというインターフェースの「ストレッチピッカー」が表示される。コロプラが採用する「ぷにコン」をちょっと思い出したのだけれども、ストレッチピッカーは画面上のボタンを上下に引っ張ることで、その引っ張り具合に合わせたスピードでスムーズな画面遷移を実現している。これは動画を見てもらったほうが早いだろう。ちなみに開発はシンガポールやベトナムで行っているそうだ。

動画広告の事業者がニュースアプリを提供する理由

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先日動画広告のネットワークを発表したばかりの同社がなぜニュースアプリを提供するのか。そしてダウンロード数やMAUで数百万という数字のニュースアプリが複数ある中で、最後発としてチャレンジしてうまくいくのだろうか。高松氏はその理由について、「アイスタイルというメディア運営からスタートした会社であるから」語る。「もちろん動画広告の実験の場としても使っていくが、そこで広告を流していく、収益を上げていくということをやりたいのではない。(メディアに)トラフィックを流すことで、メディア側の収益にコミットするプラットフォームを作りたい」(高松氏)。またユーザー数についても、ニュース視聴をする媒体としてはまだまだ大きくない領域であり、同社が狙う女性層も含めて数百万ユーザーを狙えるとしている。

同社の動画広告プラットフォームは女性向けメディア限定。それならば女性向けのニュースに特化したアプリかなのかとも思ったのだが、「デザインに関しては女性にも使ってもらえるように配慮した。しかし女性に(ファッションやコスメなどのコンテンツが中心の)女性向けメディアだけを当てるようなニュースアプリのニーズはすごくニッチ。(アイスタイルの)@cosmeだけは特殊だが。我々はマス向けのニュースを提供していく」(高松氏)とのことだった。

ほかのニュースアプリと比較して特殊なのは、自社でキュレーションメディアも運営し、それを1つのチャンネルとして表示しているところだ。Yahoo!検索で上位の検索ワードに関する情報をまとめた「検索ワード急上昇まとめ」と、エンタメ情報を紹介する「Style-w」の2つのチャネルを用意。社内のスタッフが日々情報を更新するのだという。人気の検索キーワードを中心にコンテンツを作るということで、SEOでの集客効果は見込めそうだと思ったが、最近何かと残念な話題が多いキュレーションメディア。そのあたりはしっかりしたコンテンツが出ることを楽しみにしたい。