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Yahoo、IFTTTの先駆けともなったYahoo Pipesのサービスを停止(Yahoo Mapsなど含む)

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IFTTTなどが登場してくる前、オンライン上のデータを使ってマッシュアップするのにYahoo Pipesがよく利用された。オンライン上に用意されたビジュアルインタフェースを使って、プログラミング知識のない人もいろいろなウェブデータを収集してフィルタリング処理するようなことができるようになっていた。便利に使っている人も多いこのYahoo Pipesだが、まもなくサービス停止となるそうだ。他にもYahoo Maps、GeoPlanetとPlaceSpotter API、さらには各地域毎に提供されてきたサービスもいろいろと停止されるようだ。

ニュースソースはYahooのブログ記事だ。検索、コミュニケーション、デジタルコンテンツといったエリアに注力するために、リソースの集中化をはかることが目的であるとのこと。

また、この流れに則って古いプラットフォーム上でのプロダクトサポートの停止もアナウンスしている。たとえば6月15日よりiOS 5以前のMailアプリケーションでYahoo Mailを使うことはできなくなる。またMac OS X 10.8 Mountain Lion以前のOSでは、Yahoo Contactの同期機能が使えなくなるようだ(こちらも6月15日より)。いずれの場合も、アプリケーションからではなく、ウェブブラウザーによって利用は継続できる。

さらにはYahoo Mapsも閉鎖されるとのこと。但しこれは単独のサービスとしては停止するということで、Yahoo SearchやFlickrからの利用は継続して行なっていくらしい。

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GeoPlanetおよびPlaceSpotter APIはQ3から使えなくなるそうで、これらを利用している開発者はYahoo Query Language(YQL)およびBOSSに乗り換える必要が出てくる。

また、6月から7月にかけて、以下のような地域サービスが停止されると挙げられている。すなわちフランスおよびカナダにおけるYahoo Music、スペインにおけるYahoo Movies、Yahoo Philippinesのホームページおよび各ジャンル毎のサイト、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、およびカナダにおけるYahoo TV、イギリス、フランス、ドイツ、スペイン、およびイタリアにおけるYahoo Autos、そしてシンガポールにおけるYahoo Entertainmentだ。停止されるサービスで扱っていた情報コンテンツについては、将来的には他のYahooネットワーク上で提供していきたいとのこと。それぞれの地域独自の判断で停止されるというよりも、2014年からの地域プロパティの廃止策を継続したものと考えるべきだろう。

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Yahoo Pipesについては、確かに利用者は減少傾向にあったのだろう。しかしウェブデータを手軽に扱うための画期的プロダクトとして登場してきて以来、便利に使っている人も多かったはずだ。Yahoo Pipesの登場は2007年になったばかりの頃だった。さまざまなサイトからのデータを集約し、必要なデータを抜き出したマッシュアップを作成するためのツールとして大いに注目を集めたものだった。自前のマッシュアップを作るのに利用するのはビジュアルインタフェースで、さまざまなモジュールをドラッグ&ドロップで配置することで行うようになっていた。完成品は保存しておき、もちろん多くの人と共有することもできるようになっていた。

Pipesで作ったツールをテンプレートとして「リミックス」用に公開するというのは、たとえばIFTTTの「レシピ」のようなものだったわけだ。

一般の(開発系ではない)人々にもデータを操作する仕組みを提供しようとする、このYahoo Pipesの試みはIFTTTだけではなく、たとえばZapierTasker、あるいはWorkflowなどのサービスに引き継がれることともなった。

Yahoo Pipeを使った開発は今年の8月30日で停止となる。データの移植などのために、Pipesの仕組み自体は9月30日まで動作させるのだとのことだ。

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(翻訳:Maeda, H