ユーザー翻訳で日中英展開、小説投稿SNS「Taskey」がグッドスマイルカンパニーから資金調達

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累計発行部数1000万部超えのライトノベルだって生み出している小説投稿サイト。そこに「翻訳」というアプローチを持ち込んでいるのが小説投稿SNS「taskey」を手がけるTaskeyだ。同社は6月8日、グッドスマイルカンパニーを割手先とした第三者割当増資を実施したことを明らかにした。金額は非公開だが、数千万円前半とみられる。

Taskeyは2014年の創業。2015年2月からベータ版を提供しているtaskeyは、小説やイラストを投稿できるSNSだ。小説投稿サイトと聞くと2004年スタートの「小説家になろう」や「ハーメルン」、「Arcadia」などなど複数の先行サービスを思い浮かべるのだが、彼らのウリは「言語の壁を越えた共創」にあるという。

taskey上では小説やイラストを投稿したり、投稿された作品を読んだり、コメントをしたり……といういわゆる小説投稿サイト的な機能に加えて、お気に入りの作品をユーザーが自ら翻訳して公開するという機能がある。対応言語は日本語、英語、繁体中国語の3言語。当初は提携する留学生団体の有志が一部の作品を翻訳していたそうだが、人気上位の小説を中心に、その数も徐々だが伸ばしているそうだ。

有志の翻訳ということで品質は気になるところだが、Taskey代表の沼澤健人氏は楽天が買収した動画配信サービスの「Viki」を例に(Vikiもユーザーが字幕をつける機能がある)、「最終的には翻訳をチーム化して、マネージャーを置いてクオリティコントロールしていく。だが今考えうる一番簡単な方式でやっている」と説明する。

ちなみに国内・母国語で発信される小説の著作権はクリエーターに、翻訳に関しては翻訳者に帰属する形になるが、いずれもTaskeyが非独占的に使用する権利を保持するかたちになり、書籍化などに際しては著作権者と個別に契約を結ぶことになるという。

今回の調達で期待するのはコンテンツ業界とのネットワークだ。グッドスマイルカンパニーはフィギュアや玩具の企画・制作を手がけているファブレスの玩具メーカー。2014年9月期業績は純利益で11億7140万円。未上場で売上高は開示されていないが、100億円超とも聞く(2012年度で売上高115億円だった)優良企業。コンテンツ業界との関係性も深く、「出資を機会に、コンテンツ業界の上流から下流までアプローチしていける」(沼澤氏)と期待する。今後は提携や共同の企画などをコンテンツ業界の企業に対して打診していく。

Taskeyでは今後、スマートフォンアプリの開発を進める。ウェブサイトについても、6月中にベータ版から正式版に移行する予定だという。