Tech In Asiaがテックブログからスタートアップのハブになるために400万ドルを調達

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アジアのテクノロジーニュースに関心があるなら(なくても今後関心持つべきだ)TechCrunchで情報を読みつつ(いつもありがとう!)、Tech In Asiaも知っていることだろう。本日は、この親密なライバルが400万ドルを調達した、注目すべき日だ。

2011年に立ち上がったこの会社には現在、全ての部門を通して70名のスタッフを抱えている。シンガポールを拠点とするTech In Asiaは、「アジアでテクノロジー企業のエコシステムを作り、支えるため」のニュースサイトであると銘打っている。ここ数ヶ月、それを象徴する取り組みを行ってきた。編集チームとブログの他に、Tech In AsiaはTechlistと呼ぶ、有料アナリティクスサービスを製作した。TechCrunchが誇るCrunchbaseのスタイルに似ている。更には、サイトをコミュニティーハブに転換するために、大胆にリデザインしたサイトを公開した。ユーザーは、記事の良し悪しを評価したり、自分の記事を寄稿したりすることもできる。

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このような動きは、Tech In AsiaがY Combinatorのインキュベータープログラム出身であることを考えれば、そう驚くことではない。「おかげで考え方がオープンになりました。とても光栄に思います」とTech In AsiaのファウンダーであるWillis Weeは、TechCrunchの短いインタビューにそう応えた。聴衆を惹き付け、マネタイズするアイディアをチームは遂行する予定でいる。どちらも、この時代のメディアスタートアップにとって容易なことではない。

また、それらの取り組みと共にTech In Asiaは今回の投資ラウンドにも注力した。SoftbankやIndosatといった企業が出資するSB ISAT Fundや、現在はシンガポールに拠点を置くFacebookの共同ファウンダーのEduardo Saverinといった投資家が参加した。Walden International、Marvelstone、m&s Partnersなども参加している。興味深いことに、このラウンドにはNitrous.IOの共同ファウンダーのAJ Solimineも参加している。SaverinはNitrous.IOにも投資している

スタートアップとしても活動する投資家との利害関係のバランスを取るのは、いつでも難しいことだ。彼らは、新しいニュース記事の対象となる。そう、Tech In Asiaは、シリコンバレーとシンガポールにチームを配置するNitrous.IOと複雑な関係になる。投資家でありながら、Tech In Asiaの記事の対象となるスタートアップのファウンダーでもあるからだ。Tech In Asiaは自社の倫理ページに、投資家の一覧を掲載し、彼らからは独立して運営することを明示している。

メディア企業の発展はとても興味深い。現実問題、潜在的なエグジットを模索しながら、アジアのテクノロジーの動向といったニッチなトピックを深く追求することは難しい。Tech In Asiaはこれまで、イベントの開催、広告収入と低いコストの組み合わせで収益を上げてきたと理解している。しかしこれからは、アジアのテクノロジーコミュニティーになるために事業を広げることに力を入れる。個人的に、ユーザーがコンテンツを作成するのではなく、ニュースに焦点を当てたニュースサイトで仕事をしていることを光栄に思うが、彼らの今回の取り組みは興味深いアプローチだと思う。今後もこれに伴う施策を行っていく予定だそうだ。Tech In Asiaは、「次の12ヶ月の間、コミュニティーに対し、とてもエキサイティングな更新や新機能などを続々と提供していく予定です」と話した。

Weeは、具体的にどのようなサービスを提供するかは開示しなかったが、Techlistのような有料サービスであると予想される。エンゲージメントと共に収益を加速するためだ。Tech In Asiaは、英語とインドシアのサイトで240万のビュー数があると示した。

400万ドルは、アジアのテクノロジーに焦点を当てたメディアが行ったラウンドとしては私の知る限り最大の調達額だ。Tech In Asiaのチームがその資金をどのように活用するかに注視したい。

Tech In AsiaはこれまでシードラウンドとシリーズAで総額289万ドルを調達し、シリーズBの資金調達ラウンドも行った。他の投資家には、East Ventures、 Fenox Venture Capital やSimile Venture Partnersがいる。

PS: Tech In Asiaのコミュニティーについて知りたいなら、先週の金曜日に私が行ったAMA(何でも聞いてセッション)に目を通してほしい。他のベンチャーキャピタルや、アジアのテクノロジーコミュニティーの著名なメンバー も最近、同様のことを行っている。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter