Facebookのブログ機能「ノート」が新しいデザインで再登場

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Facebookは、過去5年間「ノート」機能を奥深くに隠していた 。2006年、骨組みの状態でこのブログ機能はローンチした。「近況をアップデート」には入りきらないような長文の記事を投稿するための機能だ。画像を入れる機能など、Facebookはいくつか機能の追加したが、それ以降は手付かずのままだった。

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2011年のタイムラインのローンチに伴い、ノート機能はインターフェイスの奥深くにしまわれ、Facebookはこの機能を見放したように思われた。ユーザーも、短いソーシャルメディアの投稿を気に入っているようだったし、長いブログ記事を書く場所が欲しいと思う人も少ないようだった。

しかし、その後Mediumが登場した。2012年後半にローンチし、頻繁にはブログを書かない人、親しみやすくて感情のこもった内容を伝えたい企業、実験的に執筆するジャーナリスト、そして様々な「自分の考えと影響力を示したい人」にとって最適な執筆の場となった。一方で、Tumblrは主に子供たちが使う素早くGIF画像をリブログする場から、新しい所有者となったYahooの下、確立したブログプラットフォームに成長しつつある。

Facebookは現実を見る必要があった。メインストリームのユーザーはブログを書くことに意欲的だが、個別のウェブサイトを立ち上げようと思うほどではない。2013年、私はFacebookに向け、ノート機能を刷新するよう進言する記事を執筆した。主な点は以下の3つだ。

  • 誰もがノートを使えるようにシンプルにすること。
  • ノートの投稿をニュースフォードから、既にユーザーと関係のある人に広くリーチできるようにすること。他では一から構築しずらいリーチを活用するということだ。
  • ノートを見識のあるリーダー格が使いたくなるようなかっこいいデザインすること。

その年の終わり頃、Facebookの意欲のあるエンジニアがノートを復刻するよう、会社に働きかけたという噂を聞いた。Facebookはそれを聞き入れたようだ。

現在Facebookは、ノートのデザインをもっとシンプルでかっこいいデザインになるように調整している。David Winerが見つけ、The Next WebのMic Wrightが伝えている。ほぼ全幅の画像を掲載でき、煩わしいサイドバーもなく、Facebookのプロフィールのような大きく、美しいカバー画像を表示できる。FacebookはThe Next Webに対し「ノートのアップデートを検証しています。ユーザーがFacebook上で簡単に長めのストーリーを書いたり、読んだりできるようにしています」と伝えた。

こちらが、大げさな(便利ではあるが)サイドバーのある 前のデザイン だ。

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こちらが、サイドバーのない、シンプルでかっこいい新しいノートだ。

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こちらが、Mediumの記事 で、似たようなデザインなのが分かる。

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新しいノートはインターネット初心者でも理解できそうなシンプルさで、ベンチャーキャピタリストや州知事が何かを書く場としても相応しい綺麗なデザインだ。だが、本当の質問は、Facebookがこの機能にニュースフィードのリーチの力を与えるかどうかだ。

Mediumの最大の問題は、記事の拡散をTwitterに大きく依存していることだ。MediumはTwitterの共同ファウンダーである Ev Williamsが立ち上げた。意識の高い、知識人で影響力を持ちたい(グロースのためにブログ記事を書いたり、自身の影響力を示したりしたい)人にはぴったりだ。しかしTwitterは、まだごく一般的なユーザーに浸透することに注力している。Tumblrも同様に、まだ少しニッチで、熱狂的な少数ファンや行き過ぎたユーザーにより、まとまりのない印象がある。

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Facebookは大勢に配信できる点で有利だ。この優位性は、Instant Articles(インスタント記事)機能でFacebookをウェブでの出版場所として、更には自動再生機能で動画の掲載場所としてのFacebookの利用を後押ししている。ブログ分野の参入においても有利に働くだろう。

ユーザーは、多くの人の目に留まるようなら執筆したいと思うだろう。それがFacebookならそこに記事を投稿する。Twitterはユーザーを隔てず、全員に記事を配信するが、Facebookのフィードは、ユーザーが実際に視聴しそうなコンテンツを届けられるようにフィルターをかけている。

これにより、ユーザーや企業はFacebookの外に誘導するYouTubeのリンクを共有するのではなく、Facebookに直接動画を投稿するようになった。その方がFacebookで視聴するのに便利だからだ。それは、ユーザーと関わりが深くなり、より多くの人のフィードに拡散することにつながる。同様のことがブログ記事でも起こるだろう。FacebookのノートのリンクをMediumのリンクと同じように簡単に共有することができて、更にFacebookのプラットフォーム上に投稿することで露出が増えるのならば、ブロガーにとっては魅力的な機能だ。

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あとFacebookがしなければならないことは、他の場所に書かれたブログ記事を読むよりノートで読む記事の体験を良くすることだ。BuzzFeedやNew York Timeと提携している出版社向けのインスタント記事 のように、Facebookは外部のモバイルサイトが開く時間を待つことなく、ユーザーがニュースフィードで見かけたノートを直ぐに読めるようにするということだ。

新しいデザインが検証段階にある今、ノートを開いてスムーズな読書体験が得られる日も近いだろう。

これはFacebookの「インターネットを吸収する冒険」における新たな一歩だ。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter