イスラエルの連続起業家が挑む、日本のゲームを海外市場につなげるCyberTigerにサムライが出資

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先日、本誌でDopa Musicが展開するrighTuneを紹介したが、サムライインキューベートのイスラエルでの投資先はまだ複数ある。CyberTigerは2014年12月にサムライインキュベートから10万ドルを調達した。CyberTigerは、海外進出を狙う日本のモバイルゲーム会社に対して、適切なマーケティングプランを提案するコンサルティングサービスを提供している。CyberTigerは厳密にはスタートアップとは言えないが、イスラエルを拠点に置く企業が日本と海外をつなぐことを目指す興味深い取り組みだと言える。TechCrunchはCEOのDaniel Beckとのインタビューで日本に着目した理由とイスラエルのスタートアップの状況について聞いた。

CyberTigerのファウンダーであるBeckは大学を卒業後、イスラエルのスタートアップに就職した。イスラエルでは彼のように、初の就職先としてスタートアップを選ぶことはさほど珍しいキャリアパスではないという。イスラエルにはスタートアップを支援するコミュニティーがあり、エンジェル投資家やシード段階への投資も充実しているという。

BeckはabaGada InternetというSEOやSEMを中心とするマーケティング企業を共同ファウンダーとして立ち上げ、2015年にDentsu Aegis Networkに売却した経験を持つ。日本に3年ほど住んでいたこともあり、日本のスタートアップも良く知っている。2014年7月に立ち上げたCyberTigerは、Beckが情熱を傾ける3つの分野にまたがる事業だという。「スタートアップ」、「パフォーマンス重視のマーケティング」、そして「日本」だ。

Beckは日本のモバイルゲームに関して「良質なものがたくさんあるにも関わらず、言葉の壁や海外とのつながりが薄いために海外進出が進んでいません」と話す。彼はそこに着目し、ゲームのローカライズ、市場調査やマーケティング戦略を立案するCyberTigerを立ち上げた。海外メディアやブロガー、インフルエンサーとつながり、海外の複数のアドネットワークを活用することで、各ゲームに最適なマーケティング戦略を日本企業に提供する。また、この事業を通して日本のゲームアプリを海外でも広めるためのマーケティング施策を実践できる人を育てたいと話す。

日本のモバイルゲームは一般的に東南アジアやタイでの人気が高いという。だが、まだ日本のゲームは英語対応しているものも少なく、どの市場で人気が出るかは分からない。先入観を持たずデータを検証し、各ゲームに最適な戦略を立てて日本のゲームを海外に広めていきたいと話している。