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Google Docsに音声入力、テンプレート、スマートシート機能が追加

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「若い内にユーザーを取り込もう」とどの企業も考え、競い合っている。ユーザーが若いほど、彼らの成長と共にプロダクトを発展させ、彼らを自社プロダクトに囲い込むことができる。私が学校に通っていた時も(年を取った気分になる)、Appleは教育機関とパートナーシップを結び、大きな存在感があった。とても賢いブランディング戦略だ。Appleは、子供たちが家に帰って学校で使っているAppleのコンピューターが欲しいと両親にせがむことを期待していたのだ。Appleのこの長期計画は見事に功を奏した。

Googleももちろん同じことを考えている。教育に特化した(Chromebookのコンピューターとタブレットハードウェアと共に)多種多様なソフトウェアプロダクトを提供している。Appleのコンピューターは割引価格でも安いものではなかった。Googleは全ての児童が手に入れられる価格でコンピューターを提供している。Googleはこの戦略で「法人向けソフトウェアならここ」というMicrosoftの立ち位置を獲得しようとしている。

Google Apps for Education(教育向けGoogle Apps)のプラットフォームを4000万人の教師と生徒が利用しているとGoogleはいう。このプログラムは2007年に登場し、10番目に大きな学区(バージニア州、フェアファックス)をクライアントとして迎えたばかりだ。

9月の教師や生徒が学校に戻る時期に合わせ、GoogleはGoogle Appsにいくつか新機能を追加した。これまでプロダクトに入っていなかったのが不思議な印象を受ける機能もある。Googleは教育向けだけでなく、全てのプロダクトのバージョンにこれらの機能を追加している。

Androidにもリサーチツールを追加

Androidにもようやく便利なApps内のリサーチツールが追加された。誰もが手間に思っている、別ブラウザに移ってコピペする作業をしなくても、ドキュメントにリンクや画像を入れることができるようになった。

ドキュメントに音声入力

これについては諸手を上げて賛成ではない。「Talk to Docs」はつまり音声入力機能のことだ。Googleは、検索エンジンやGoogle Nowの強力な音声から文字を検出する技術をドキュメントにも搭載した。作業をしているメモやレポートに音声で文字を入力することができる。素晴らしい機能だが、10人の子供たちがコンピューターに一斉に話しかける状況は想像できない。(職場でも机に座って、作業してる人が音声入力している状況は想像できない。)

授業を遮ってしまうので理にかなわないだろう。学生寮や自宅でも、これを利用するには誰の邪魔にならないように一人で座って、コンピューターに話しかけなければならない。私はこれに賛同できないが、どうやら子供たちは音声に関する技術が大好きだという話を聞いている。

より詳細な変更ログ

誰が文書を変更したかを探し当てるのは手間のかかる作業だ。チームで共同作業をしている時、誰が、何を、どのように変更したかを全て知ることが重要だ。何故そうしたかという文脈が分かれば、作業はもっと早く終わる。それは学校や仕事、家庭でも同じだろう。

変更箇所にカーソルを合わせれば、変更内容が分かる。

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スプレッドシートのデータ探索

学生はもうピボットテーブルの使い方を学ぶ必要がないかもしれない。もちろん、金融や数字を多く用いる分野に進まないのならの話だが。Googleは「スプレッドシートのデータ探索」機能を今日から公開し、開いたスプレッドシートのデータを元に自動でそこから得られる知見を提供する。異なるデータをハイライトすると、表がそれに応じて劇的に変化する。面白い機能だ。

Googleの目標はクラウドの演算処理能力を活用し、大量の数字が詰まったシートから、人より素早くデータの傾向を導き出すことだ。ユーザー自身のデータ分析を代替するものではないが、データ分析を始めるには良い取っ掛かりであり、正しくデータを示してくれるだろう。

同僚のFredericはこの機能を「ライトなMicrosoftのPower BI」と呼んでいる。

フォームが美しくなった

私にとってGoogle Appsで最も重宝している機能はGoogleフォームだ。パーティーを開催する準備をしたり、結婚式の招待状を送るために住所を集めたり、人から複数の情報をまとめて得たい時にはいつも利用している。

今日、Googleはこのプロダクトを全体的に見直して、フォームがダサく見えないようにした。フォームは一連のGoogleのプロダクトの中でも明らかに重要なものだ。良かった。少し前までジオシティーズのサイトみたいだったのだから。Googleに感謝。

Forms

テンプレート

MicrosoftのWordを立ち上げると、いつもそこには大量のテンプレートが用意されている。これは新しい文書を一から作る時に素晴らしいユーザー体験をもたらす。Googleも同意しているようで、ドキュメント、スプレッドシート、スライドにテンプレートを追加した。

それらは期待通りのものだろう。仕事用、学校用、手紙や履歴書の作成に使えるテンプレートなどがある。とてもユーザー思いの機能だ。

Templates

子供たちにこれらのツールを使わせるのは簡単だ。学校はこれまで教師や生徒に使用すべきツールを強要してきたのだから。難しいのは、子供たちを長期に渡って囲い込むことだ。今日の変更でGoogle Appsのプロダクトは、少し便利に、少し綺麗になり、使い方を学ぶ必要性も減らした。このような変更は、新規ユーザーを引きつけるために継続的に行わなければならない。Googleのチームは今年既に100回以上、プロダクトの修正を行ってきた。

方程式は単純だが、実行に移すことは難しい。満足した生徒は満足した社会人になる。Google Appsは彼らが行く先々まで付いて回ることになるだろう。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter