IngressのNianticラボ、新ゲームPokémon GOを開発―(株)ポケモン、任天堂、Googleから2000万ドルを調達

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現在コンピューティング・ナードの諸氏に大人気のゲーム、Ingressを作っているNiantic Labsが本体のGoogleからスピンアウトしたのはほんの2ヶ月前のことだ。先月、新生Niantic, Inc.はPokémon GOといいうプロジェクトに取りかかったことを発表した。

そして今日(米国時間10/15)、NianticはシリーズAラウンドで2000万ドルの資金調達に成功したことも公表した。投資家は株式会社ポケモン、任天堂、そして旧親会社のGoogleだ。Nianticが今後所定の条件をクリアすればさらに1000万ドルの追加資金が提供されるという(残念ながらその条件は明らかにされていない)。

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新会社が取り組んでいるPokémon GOはまだ完成していないが、未公開の「所定の条件」はおそらくこのプロジェクトの成否に関連しているのだろう。Pokémon GOが完成した段階で残る1000万ドルの支出が検討されるものと思われる。

ゲーム・スタートアップにとってはかなりの資金ではあるが、Nianticのファウンダー、CEOのJohn Hankeには驚くほどの金額ではないかもしれない。Hankeは、2001年に衛星画像処理システムKeyholeを開発し、これが後にGoogleに買収されてGoogle EarthのベースとなったHankeは引き続きGoogleで地図情報グループの指揮を取り、いわばその副産物としてIngressとNiantic Labsを現実化したわけだ。

Nianticへの投資について株式会社ポケモンのCEO、石原恒和社長は次のようにコメントしている。

PokémonがNianticに戦略的投資を行ったのは、ソーシャルかつモバイルな体験の普及に道を開くための絶好のチャンスと見たためだ。われわれPokémon Companyは今後もNianticやこれと同様のコミュニティーとイノベーションにコミットする精神に溢れた企業と提携していく。

正確に言えば、Nianticは新規に再編されたAlphabetからのスピンアウトではなかったが、現在は小さなスタートアップとしては驚くほどの特権を保持しており、優秀なゲーム・デベロッパーをコミュニティー・マネージャーを採用中だ。近い将来、没入的ゲームという新しいジャンルのパワーハウスとなる可能性は十分だ。

私はJohn Hanke〔JH〕に直接取材して独立企業としてのNianticの進路などについて詳しい話を聞く機会があった。

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TC: Googleからのスピンアウトについて詳しく聞かせて欲しい。
JH: 私はGoolgeで長年ジオ( Geo)グループにいた。それでNianticをスタートさせることができたわけだが、 Googleの友人たちが私にNianticを企業としてインキュベーションする機会を与えてくれた。当時われわれは位置情報とモバイル・テクノロジーを組み合わせて、足でリアルタイムで現実世界を動きまわる新しいアドベンチャー・ゲームの構築に取り組んでおり、新会社を作ることはたいへん理にかなっていると思えた。この夏になって、Ingressのコミュニティーには外部からのパートナーが参加することなり、プラットフォームの規模拡大の道筋が見えてきた。それで〔新会社は〕ますます理にかなっていることとなった。

TC: スピンアウトでいっしょにGoogleを出たメンバーはどのくらい?
JH: 相当の人数がいっしょに来た。現在われわれの会社には35人の社員がいるが、さらにサンフランシスコ、シアトル、ロサンゼルスで求人を行っている。.

われわれはIngressを「友達と足で歩いて体験する新しいアドベンチャー」と呼んでいる

— John Hanke
TC: その間、Googleはどのような援助を行ったのか?

JH: Googleは大きな助けになってくれた。特にリソーの提供の面だ。オフィスのスペース、Googleのさまざまな部門へのアクセス、コンピュータ・テクノロジー、それに人事管理まで全面的に援助してくれた。加えてGoogleの優秀な頭脳がさまざまな助言をしてくれた。それに長年慣れ親しんだ位置情報グループからスムーズに新会社に転換できたことは大きなメリットだった。

TC: Googleから独立した企業になったわけだが、新会社は今後どこに向かうのか?
JH: 独立企業になったことで、取締役会とのコミュンケーションを含め新会社の意思決定は迅速化される。仕事の進め方がまったく変わってくる。新しいプロダクトを作り出し、プラットフォームのスケール化、それにふさわしい販売チャンネルの構築を試みているとき、この意義は大きい。

【後略:原文参照】

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+