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コンテナ化したアプリケーションがベアメタル級の速さで動くクラウドホスティングサービスCarinaをRackspaceが立ち上げ

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Rackspaceが最近ますます、コンテナに深入りしてきた。その同社が今日(米国時間10/27)、コンテナサービスCarinaのベータローンチを発表した。Carinaは完全な管理サービスを伴うコンテナ環境で、ベアメタルのパフォーマンスを提供するとともに、デベロッパがローカルに使い慣れていたDockerツールをすべて提供する。

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Rackspaceのプロダクト/ストラテジ担当SVP Scott Crenshawと上級ソフトウェア設計技士Adrian Ottoによると、チームはとくに、高速で使いやすくて、コンテナ環境を使うときの複雑性をすべて隠した開発/運用環境の提供を目指した。OttoはOpenStackによるコンテナプロジェクトMagnumをリードし、Carinaはその上で動く。

このベータは長期に及ぶと想定されるが、その期間中はサービスを無料で利用できる。最初はDocker中心だが、長期的にはMagnumとOpenStackの柔軟性を生かして、KubernetesやMesosなどそのほかのコンテナオーケストレーションエンジンも使えるようにしていく。

Carinaによる、マルチテナント環境とベアメタルに近いパフォーマンスの組み合わせは、高性能なシステムをローコストで提供できる、とチームは信じている。Ottoによると、高度なセキュリティを目指した場合、マルチテナントのシステムは必ずしも最適の選択ではないかもしれないが、ユーザにはRackspaceのプライベートクラウドサービスを利用する選択肢もある。

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同社のこれまでの経験に基づいて選ばれたデフォルトの集合があり、ユーザは通常、それらのデフォルトの上でサービスを利用する。ただしもちろん、細部の変更は自由だ。Ottoはによると、多くのユーザがコンテナオーケストレーションエンジンとしてデフォルトのDocker Swarmをそのまま使い続けるだろう、という。癖の強いKubernetesに比べれば、Swarmの方が(重要な項目における)デベロッパの自由度が高いそうだ。

このサービスは従来的なハイパーバイザを使わない設計(代わりにlibvirt/LXCを使用)なので、従来からの仮想マシンを使うサービスに比べてコンテナの始動が相当に速い。しかしセキュリティなどの面で仮想マシンにこだわるユーザもいるので、今後は仮想マシンもサポートしていく予定だ。

大手のパブリッククラウドのベンダたち(Google, AWS, Microsoft)は今こぞって、独自にコンテナサービスを提供している。しかしRackspaceのサービス(Carina)は、それらよりも速いだけではなく、コンテナを抽象化して(物理的細部を隠して)デベロッパに提供している。それに、Rackspaceとしては当然ながら、競合他社よりも一段レベルの高いサービスを提供できる、とチームは信じている。

Rackspaceはこれまで、多くのパートナーと組んで非公開ベータを行ってきた。たとえばO’Reilly Media社は、オンラインの学習ツールをコンテナを使って動かしている。DrupalやWordPressのホスティングサービスPantheonは、かなり前から、プラットホームのコアにコンテナを利用している。

本番供用になった場合の料金体系を同社はまだ発表していないが、Ottoは、同じワークロードをほかのパブリッククラウドサービスで動かした場合よりも相当安くなる、と約束している。

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa)。