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急成長中の企業向けソフトのAtlassianがSECに上場申請―売上3億2000万ドル、純利益6800万ドル

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上場を目指すソフトウェア企業がまた一つ現れた。Hipchatなどのソーシャル機能のあるエンタープライズ・ソフトを提供するAtlassianがNASDAQへの上場を目指して昨日(米国時間11/9)、アメリカの証券取引委員会(SEC)にF-1申請書を提出した〔F-1はアメリカ企業のS-1に相当する外国企業向け上場申請書〕。

Atlassianの主力製品はSlackのライバルHipChat、それにJIRA、Confluenceなどが知られている。ティッカー・シンボルはTEAMが選択されている。今回の新規上場では2億5000万ドルを調達する予定とされる。

公表されたF-1申請書によれば、その下書きは去る8月21日に秘密にSECに提出されていた。なお、われわれが得た情報によると、2億5000万ドルという株式売り出し総額は現在のところダミーであり実際の目標額は今後決定されるという。

現在、市場はテクノロジー企業の上場に不向きな環境となっており、Squareのような優良とされる企業も黒字化の達成に苦しんでいる。これに対してAtlassianの申請書はずっと明るいトーンだ。

F-1申請書には、同社過去3年利益を上げていると書かれている。ただし昨年の利幅は大きく縮小したが、これはR&D費用が急増したためだとしている。F-1申請書によれば、6月30日を会計年度末とする過去3年の利益は、2013年が1080億ドル、2014年が1900億ドル、2015年が680億ドルとなっている。

同じ会計年度の売上は2013年が1億ドル4850万ドル、 2014年が2億ドル1500万ドル、2015年が3億ドル1950万ドルだった。ここから2013年度から
2015年度までのCAGR(年平均成長率)を求めると、46.7%という高い値となる。.

Atlassianのソフトウェアには 500万以上の月間アクティブ・ユーザー(MAU)があり、顧客は4万8000社に上っている(同社は少なくと1人以上の有料ユーザーを含む組織、または月額10ドル以上を支払う組織を1社と計算している)。同社によれば顧客は「事実上、あらゆる業種の世界160ヵ国に横断的に存在する」ということだ。

同社の有力顧客としてはFitbit、PayPal、Visa、NASA、MIT、Nordstrom、Tesla、Cisco、Adobeなどがある。Atlassianの主なプロダクトは5種類だが、売上の3分を2を稼ぎだしているのはチームのためのスケジュール管理のJira(Asanaのライバル)とコンテンツの制作と管理のConfluence(Quipのライバル)の2種類だ。

Atlassianはビジネス戦略を下の図表にまとめている。

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オーストラリアのシドニーを本拠とするAtlassianはこれまでに2億ドル1000万ドルを調達している。これらのベンチャー投資はすべて二次的ラウンドとして実施された。最終ラウンドにはT. Rowe PriceとDragoneerが参加し、企業価値は30億ドルと評価された。

同社は資金の大半を自己調達して創業されたが、F-1によれば、アメリカのAccelが12.7%を、共同ファウンダー、共同CEOである,Michael Cannon-BrookesとScott Farquharがそれぞれ 37.7%%を所有している。また Accelの Rich Wongも7.3%を所有している。.Atlassianの上場は声明によると、Goldman, Sachs & Co.とMorgan Stanley & Co. LLCが共同で取り扱う。投資銀行のAllen & Companyらも二次的役割で参加する。

〔冒頭部分でAtlassianの主力製品の紹介の訳にミスあったので訂正してあります。ご迷惑をおかけしました。〕

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+