子ども向けロボ「mBot」でSTEM教育ワークショップ、東京で初開催

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アザイ・コミュニケーションズは12月23日、IID 世田谷ものづくり学校MakeblockmBotを使った親子でロボットプログラミングを学ぶワークショップを開催した。mBotは子供でも簡単にプログラミングを学んで動かせるロボットだ。ワークショップは少人数で開催され、3組の小学生の子供と親がロボットプログラミングについて学んでいた。

mBotは中国・深センを拠点とするスタートアップ企業のMakeblockがSTEM教育(科学や技術の教育)のために開発したロボットだ。今年の5月にKickstarterで25万ドルを目標としたクラウドファンディングキャンペーンを達成し、世界各国で75ドルの低価格なロボットを提供している。mBotは光センサー、赤外線、超音波、線従動センサーなどを搭載し、機能も充実している。mBotはMITのMedia Labが開発したビジュアルプログラミング言語のScratch 2.0に基いたmBlockでプログラムすることができる。mBlockでは、センサーの入力といった「きっかけ」やそれが起きた時のロボットの動作である「イベント」といった要素がブロックになっている。そのブロックを組み合わせていくだけで、コードを書かなくともロボットの動きを自由にプログラムすることができる。

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アザイ・コミュニケーションズの代表取締役、久木田寛直氏

今回ワークショップを開催したアザイ・コミュニケーションズの代表取締役である久木田寛直氏は、mBotの特徴は手軽に子供もロボットを組み立て、プログラミングに触れられることと話す。例えばArduinoといったハードウェアの組み立てでは、各センサーなどをつなぐ作業が複雑でハンダ付けも必要だが、mBotのパーツにはソケットがあり、ケーブルをカチッとはめてつなぐだけで組み立てることができるという。とは言っても、それなりに仕組みを理解して組み立てるには、親子が一緒に作業して30分くらいはかかると久木田氏は言う。

mBotは世界各国でSTEM教育に用いられているが、日本ではこれまで販売されていなかった。その理由について尋ねると、mBotは電波法令の技術承認がなかったため、国内で販売することができなかったのだと久木田氏は説明する。アザイ・コミュニケーションズは今年の7月にmBotの技術基準適合証明を取得し、Makeblockのディストリビューターに認定されたという。ワークショップの参加者向けにmBotを1万2960円で販売していて、今のところインターネットで販売する予定はないという。

久木田氏はこれまで専門学校でもプログラミングを教えていたという。そこで画面の中のプログラミングだけでなく、現実世界ともつながるロボット開発でコミュニケーションと創造的な活動が伴う教育の重要性を感じたと話す。久木田氏はプログラミングは理数系の人の分野だと思われがちだが、プログラミングはコミュニケーションの1つであり、とても身近なものだと子供たちに伝えたいと話す。

今回参加していた小学生の子供たちは、まだプログラミングは良く分からない様子だった。ロボット自体には興味を持って触ったり、リモコンで操作したりして楽しく遊んでいた。いきなりプログラミングができなくとも、ワークショップで親子が学んだことを家庭に持ち帰り、親が子供に教えたり、ロボットと楽しく遊んだりしてもらえるきっかけになれば良いと久木田氏は言う。

今回は初めての試みで、少人数のワークショップだったが、Bluetoothの混線といった問題がないようであれば参加人数を増やすことや自分以外にもプログラミングを教えられる人材を増やしてSTEM教育に力を入れていきたいと久木田氏は話す。ワークショップのスケジュールはMakeblockのサイトで公開している。