airClosetが10億円の調達、ファッションレンタルで洋服との新たな出会いを作る

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ファッションアイテムのレンタルサービス「airCloset」は2016年1月5日、ジャフコ寺田倉庫、クリーニングサービスのホワイト急便を展開する中園ホールディングス、クレディセゾンのCVCであるセゾン・ベンチャーズらから10億円弱を資金調達したと発表した。「airClosetとのシナジーを考えての資金調達です」とエアークローゼットの代表取締役、天沼聰氏はTechCrunch Japanの取材に答えた。

airClosetは2015年2月にサービスを開始し、月額制で好きなだけファッションアイテムを借りることができるサービスだ。ユーザーは会員登録の際にスタイリングや色の好み、これから着てみたい色、洋服のサイズを入力する。airClosetのスタイリストは、その情報を元に3点のファッションアイテムを選んでユーザーに送る。ユーザーは好きなだけ洋服を着て楽しみ、いつでも交換することができる。気に入った洋服があれば会員価格で買い取ることが可能だ。返却の際にはクリーニングする必要もない。

「airClosetの目標は、ユーザーに洋服との新しい出会いを提供することです」と天沼氏は言う。近年、女性のライフスタイルは大きく変わり、仕事や子育てに忙しく、ショッピングやファッションを楽しむ時間は限られているという。airClosetが届ける3点のアイテムで1つの全身コーディネートが完成するようになっていて、その中の1つはユーザーの好みに合わせつつも少し違った系統のアイテムを入れているという。今までとは違うテイストのチャレンジングな洋服に出会い、出かけたくなるようなワクワク感を提供するという。

ただairClosetのサービスは、既存のファッションブランドやショッピングのあり方を否定するものではないと天沼氏は言う。airClosetのサービスが成立するためにはファッションブランドの商品が必要となるが、ブランドがレンタルサービスに商品を提供してレンタルの印象が付くことで、ブランドイメージが損なわれる可能性があることも理解していると天沼氏は話す。そうならないためにもairClosetでは扱っているブランドをサービスの特徴として押し出したりせず、ユーザーに洋服との新鮮な出会い、そしてファッションを楽しむという全体の体験を提供することに注力しているという。airClosetでこれまで着なかったブランドの商品を知ることで、新しいファッションを取り入れたり、airClosetで知ったブランドの店舗を訪れたりするきっかけが生まれるだろうと天沼氏は言う。ファッションレンタル市場はまだ誕生したばかりで、ユーザーとブランドをつなぎ、エコシステムを確立してきたいと話す。

airClosetは2015年4月の資金調達の際にも寺田倉庫から出資を受け、洋服の受入、管理、発送といった倉庫のオペレーションで協力している。今回の資金調達では寺田倉庫とより密に連携し、今回新たに出資を受けた中園ホールディングスとは洋服のクリーニングで協業することでairClosetのオペレーションの強化を図ると天沼氏は言う。airClosetの会員数は約7万人に増え、取り扱うファッションブランドの数も数百になるという。今回の資金調達は財政面での強化に加え、規模の拡大に対応するためのオペレーションの基盤を整えたい考えだ。

また、airClosetは2015年5月にアクセサリーに特化したレンタルサービスの「Lovin’ Box」をCLUEから引き継いでいる。具体的な時期は決まっていないが、今後は洋服と共にアクセサリーを加えたトータルコーディネートの提案やさらにメンズ、キッズ、マタニティー、シニア向けのサービスの展開も考えていると天沼氏は話した。