Google、2015年に悪質広告を7.8億回ブロック、前年の5.24億回から大幅アップ

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今日(米国時間1/21)、Googleは同社の広告ビジネスの現状についての年次レポートを公表した。この中にはGoogleの悪質広告ブロック能力について述べられた部分があり興味深い。

悪質広告というのはマルウェアを隠していたり、ユーザーに誤った印象を与えようとしたり、ウェブページを閲覧する体験を大きく残ったりするような広告のことだ。たとえばコンテンツを完全に覆い隠すように表示される広告などは極めて不快なものだ。

Googleの発表によると、同社は昨年広告掲出規約に違反したことを理由に7億8000万回の広告表示をブロックしたという。これはその前年の5億2400万回から大きくアップしている。また 1万の不審なサイトと1万8000の偽造商品販売者のアカウントが停止された。Googleは医薬品関係の広告だけで1250万回もブロックしている。これも2014年の960万回から大きく増加している。ブロックされたのは、誤解を招くような効能を述べていたり、医薬品として販売することを許可されていない製品などの広告だった。Googleはなんら証拠を示さずに減量の成果を保証するような詐欺的ダイエット広告に関連する3万サイトを停止した。

こうした悪質広告は長年にわたってウェブに対する脅威となってきた。たとえば、2014年にGoogleは偽造者アカウントを7000件発見している。この数字は一時減少した(2012年の8万2000件が2013年にはわずか1万4000件になった)ものの昨年には元に戻ってしまったようだ。

またGoogleはフィッシング詐欺広告のブロックにも力を入れている。 2015年には7000サイトがフィッシング詐欺関連と認定されている。 昨年はGoogleの別部門でもフィッシング撲滅のための対策がリリースされた。たとえば昨年の春、Chromeの拡張機能としてパスワード警告をリリースした。これはユーザーが正規のGoogleサイト以外でGoogle用パスワードの使い回しをしようとする警告を発するサービスだ。

広告分野のトラブルメーカーといえば、勝手にソフトウェアをダウンロードさせようとするサイトがある。Googleの対策で2015年にはこうした不当なダウンロードの99%以上がブロックされたという。これに関連してGoogleは1万サイトを無効化した。その前年にGoogleは25万のサイトを削除している。また昨年だけでGoogleはユーザーのコンピュータ・システムからの警告メッセージを艤装して消費者に誤解を与えようとした広告1700万件の表示を拒絶している。

モバイル化の進展とともにGoogleはモバイル広告の監視にも力を入れている。たとえば、最近Googleは正規のサードパーティ製アプリを通じてAppleのモバイルOSであるiOSでの広告ブロックの強化に協力を始めた。またGoogleは広告を含むさまざまなページ要素の読み込みを早めることでモバイルウェブの高速化を図っている。【略】

Googleはレポートの要約で、広告とコマース担当上級副社長のSridhar Ramaswamy,が、 「今後Googleは今以上にダイエット広告の表示制限を強化していく計画だ。同時にマルウェアやボット対策のためのさまざまな手段をユーザーに提供していく」と述べている。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+