2015年のタブレット販売は10%縮小も、デタッチャブル端末は急伸

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最新の数字が入ってきたが、タブレット市場にとっては悪いニュースのようだ。2015年に出荷されたタブレット数は減っていると、新しく出た2枚のマーケットシェアのレポートが伝えている。Strategy Analyticsのレポートによると、昨年出荷されたタブレットの台数は2億2430万台で、2014年から8%減っている。IDCのレポートの数字はさらに悪い。2015年のタブレットの推定出荷数は2億680万台で、前年度より10.1%減っている。

出荷数に差があるのは、両者の市場規模と販売トレンドを推定する方法が異なるからだ。しかし、この2つのレポートも大きなトレンドについては概ね同意している。まず、Appleは引き続きタブレットのマーケットシェアで先頭に立っているが、その差は徐々に詰まってきていることだ。

IDCによると、Appleのタブレット出荷数は前年同期より24.8%低下していた。しかし収益の減退を防げたのは、新しくローンチしたiPad Proといった高価格帯のタブレットに注力したおかげだ。一方Strategy AnalyticsはiPad Proに対して厳しい見解を示した。長期的には法人向けや特定のニーズを満たすためのデバイスとしてポテンシャルはあるものの、2015年Q4での業績の期待値を満たしていないとした。

また両者のレポートとも、Samsungも減退しているものの(IDCによると18.1%の低下)タブレットメーカーとして二番手であるとした。ただIDCはAmazonが2015年Q4に三番手に浮上したとしているが、Strategy Analyticsは3番手はLenovoであり、次にAmazonとした。

いずれにしろAmazonのランキングはどちらの場合でも順当な位置だろう。Amazonの50ドル超お手頃価格のタブレットの需要が増加し、ホリデーシーズンには驚きのヒットとなった。LenovoとHuaweiのどちらも低価格帯のタブレットを強みにしていて、中国から海外に向かっている。

ただIDCによると、現在タブレットを買い求める人は価格だけでなく、パフォーマンスを重視していると指摘する。PCの代わりにタブレットを使用しているのだ。

「着脱式のデタッチャブル端末が急速に伸びているのは、エンドユーザーがそれらをPCの代用品として見ているからです」とIDCのタブレットのリサーチ・ディレクターを務めるJean Philippe Bouchardは言う。「Appleは200万台超のiPad Proを販売し、Microsoftはおよそ160万台のSurface端末を販売したと見ています。Surface販売の大半もお手頃なSurface 3ではなく、Surface Proが占めています。これらの数字を見ると、着脱式のタブレットを購入する時にユーザーが最も重要視している点は価格ではなくパフォーマンであることが分かります」。

Strategy Analyticsもこの大きな流れに同意している。タブレットとしてパソコンとしても使える1台2役の着脱式タブレットは、2015年に転換点を迎えたとしている。また同社はMicrosoftのWindows 10は、iOSの高価格なハイエンド市場で対抗できるものであるとし、それに加え中価格帯のAndroidとも対抗できることについても同意している。

多種多様なタブレットが出てきて価格帯も広がったことで、Windowsタブレットが前進する勢いが出てきたとアナリストのEric Smithは言う。

タブレット全体は縮小してきたが、その中でも急伸する着脱式タブレットは注目ポイントだ。

ICDによると、純粋な板タイプのタブレットは年間の下げ幅が21.1%で過去最大だったが、着脱式タブレットに関しては2014年第四四半期の出荷数から2倍になっている。

Strategy Analyticsは、2015年において1台2役のタブレットの出荷数は前年比379%とした。

「iPad Proの評価はそこそこだったが、今期の勝者はiPad Proで間違いないでしょう。有力候補だったMicrosoftや他のPCベンダーの機種を超え、着脱式タブレットの中で最も多く販売されました」とIDCのシニア・リサーチ・アナリストのJitesh Ubraniは言う。「また重要な点は、着脱式タブレットへの転換はAppleとMicrosoftにとって良い商機となることを示していることです」。

「しかしGoogleのこの分野への進出はあまりパッとしませんでした。十分な成功を収めるには、Androidのプラットフォームをもっと改良していく必要があるでしょう」と彼は言う。

Googleが出したiPad Proの競合となるPixel Cは、複数のレビューアーにデバイスの大きな欠点として未熟なソフトウェア指摘されている。

両者のレポートでも2015年Q4は乏しい成長だったと伝えている。IDCはこの四半期には6590万台が出荷されたが、昨年同時期より13.7%の減少だった。Strategy Analyticsはその数値を6990万台としたが、それでも11%の減少だ。

全レポートはオンラインで見ることができる(IDCStrategy Analytics)。データのサマリー表は下記の通りだ。

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(翻訳:Nozomi Okuma /Website/ twitter