iPhoneのカメラがプロの道具になりつつあるようだ

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食通のためのオンライン雑誌Bon Appétitが、今月号でちょっとした冒険をした。写真家たちは自分のカメラをデスクに置き、43ページの特集記事用の写真をすべて、iPhoneで撮った。それはAppleの企画ではない。Bon Appétitの特集テーマが「文化」だったので、iPhoneを昨今の食べ物文化の一部と見なしたのだ。

編集長のAdam Rapoportはこう言う: “この号の表紙について議論したとき、今の食べ物文化をいちばん象徴する光景が、自分の食事をスマホで撮ることだ、という結論になった。今はそれを、誰もがやってる。そこで考えた。‘ちょい待ち、特集の全体をiPhoneで撮ったらどうだろう’って。読者も、それを期待してるんじゃないか。それに編集者は、いつも、何かおもしろい企画を考えていなければならないからね”。

つまらない企画だ、と思う人もおられるだろう。でも、プロの写真家Cait Oppermannの反応は違った。“私は、とてもおもしろいと思った。写真は自分の仕事だけど、毎日の生活の中で使うカメラは自分のiPhoneだ”、と彼女は語る。“ある意味では、私のいちばん使いやすいカメラだ。でも、仕事でiPhoneを使うのは、ちょっと変な気分だったけどね”。

今プロの写真家たちは、みんな、彼女と同じように感じているだろう。ファッションや食べ物など一部の業界は、モバイルのカメラとInstagramから大きな影響を受けている。食べ物とファッションの、おもしろいトレンドを知りたかったら、Instagramを見る。そして今度は、自分の写真をInstagramにポストする。

だから、食べ物のオンライン雑誌が、スタッフの多くが日常すでに使っているiPhoneを特集のテーマとして取り上げるのは、当然でもある。Rapportは語る: “今は、食べることの好きな人が、今食べてるものを気に入ったら、すぐにそのスナップ写真を撮れる時代なんだ。そしてその料理の美しさやおいしさを、みんなと目で共有できる。それは当然、プロの写真家にもできることだ。うちの写真家たちも全員、Instagramを毎日のように使っている。おもしろいのは、それらの写真の雰囲気が、彼らがプロとして印刷物の雑誌用に撮る写真とは、全然違うことだ”。

その特集はすばらしい。DSLR(編注:デジタル一眼レフカメラ)で撮ったプロフェッショナルな写真ではないから、最初ちょっと戸惑ったけど、確かにそれは、iPhoneの写真だ。

そしてつくづく分かったのは、iPhoneでも十分に、プロらしい深さのある写真を撮れる、ということ。言い換えるとiPhoneのカメラは、クリエイティブのツールとしても優れている。

写真家たちは今でも、コンピュータの上で自分の写真を編集している。iPhoneのカメラには、レンズ交換ができないなどの制約があり、またそれをコンピュータにすぐにテザーして大画面で写真を見ることもできない。しかしそれでも、iPhoneだけで十分できることは多い。

昨年12月に60 Minutesが、AppleのiPhoneのカメラ部門に800名の社員がいることを、すっぱ抜いた。Appleはカメラに大量の人材を注ぎ込み、他のスマホとの重要な差別化要因にしようとしている。iPhoneの、旧機種に対しても。

AppleはiPhoneのカメラを、スマホのおまけ機能として軽視していない。だから今では、DSLRを家に置いてiPhoneだけを持ち歩くプロの写真家が、増えているのだ。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa

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