ポートが総額9億円を調達、メディアから一歩踏み込んだサービスを展開

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本日、採用サービスやメディア事業を展開するポートがEight Roads Ventures Japan (旧名:Fidelity Growth Partners Japan)をリードに三菱UFJキャピタル、そして既存株主のグローバル・ブレインから資金調達を行ったと発表した。また大手金融機関からも融資を受け、調達総額は9億円だ。今回、ポートの代表取締役を務める春日博文氏に話を聞いた。

ポートの旧社名はソーシャルリクルーティングで、2011年に創業以来、新卒採用や海外人材の採用サービスの展開とキャリア、旅行、金融、メディカル分野に特化したメディア運営を行ってきた。事業内容が人材に留まらなくなったことから2015年3月、人材の印象の強い「ソーシャルリクルーティング」から「ポート」へと社名変更を行った。「人や物が集まってくる港というイメージで付けました」と春日氏は話す。

現在、ポートでは遠隔医療サービスの「PORTメディカル」の開発を行っていると春日氏は言う。2015年11月に試験的にサービスを始め、2016年春頃、改めてベータ版をリリースする予定だ。PORTメディカルではユーザーがビデオ通話やメッセージで専門医の検診を受けられる。まずは禁煙や高血圧といった生活習慣の改善や慢性疾患を対象とするという。受診者は医師から医薬品の処方も受けることができるそうだ。

2015年8月、厚労省がこれまで離島やへき地の患者で対面での診断が難しい場合にしか認めていなかった遠隔医療を事実上解禁し、患者の場所に関わらず遠隔医療を提供できるようになった。それはPORTメディカルを制作するに至った理由の1つと春日氏は言う。

もう1つは、メディアができることの延長線上にプロダクトがあると考えたからと春日氏は説明する。これまでポートは、メディア事業を通してユーザーの課題解決のためにコンテンツを提供してきたが、専門性が高くなるほど情報提供だけではユーザーの本質的な課題の解決になっていないのではないかと感じたそうだ。課題解決のためには、ユーザーは情報を元に次のアクションを起こさなければならない。そこでメディアからコンテンツを配信するに留まらず、ユーザーの課題解決まで担うサービスを提供することを考えたという。

キャリアの領域でも同様にメディアから派生したサービスの展開を始めた。ポートが運営する「キャリアパーク」は就活生に対して働き方や仕事に関する情報を提供しているが、就活生はコンテンツを読むだけの一方的なコミュニケーションになっていると春日氏は言う。そこで就活生がキャリアアドバイザーとLINEを使ってコミュニケーションを取り、就職相談と企業紹介を受けられる「キャリアパーク LINK」を今年2月10日にローンチした。特に情報が手に入りづらいベンチャー企業や中小企業を志望する学生向けに、社名や給与といった指標だけでなく、学生の考え方から相性を見て企業を紹介するという。就活生は無料で利用することができ、すでに300名程の学生が登録しているそうだ。

今回調達した資金はメディア事業、新規事業の拡大とテクノロジーの強化にあてる予定だという。今年の1月には宮崎県日南市にもオフィスを開設し、積極的にメディア部門の編集人員と開発者を採用しているという。現在、ポートの社員は全体で100名ほどで、来期には倍にしたい考えだと春日氏は話す。

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