Amazon、ログイン・支払サービスをeコマース・プラットフォームに拡大―Money 2020で発表

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Amazonは今朝(米国時間4/4)、Amazonペイメントのサービスをサードパーティーのプラットフォームに拡大することを発表した。

世界のeコマース・プラットフォームの運営者やデベロッパーはAmazon Payments Global Partner Program〔Amazonペイメント・グローバル・パートナー・プログラム〕に参加することで、Amazonの支払プラットフォームを利用できるようになる。これらのサービスの傘下のマーチャントを訪問したユーザーはチェックアウトに際してPay with Amazon〔Amazonで支払〕というオプションが提供される。

現在、Amazon Paymentsは個別マーチャントのみ利用できる。参加したオンラインeコマース・サイトには「Amazonでログインと支払い」というオプションが与えられ、Amazonのツールを利用することができる。すでにユーザーの身元情報やクレジットカード情報を持っているAmazonがログインから支払まで代行してくれるのでオンライン・ショッピングにはたいへん便利な機能だ。

つまりeコマース運営者はAmazonの膨大なユーザーベースを利用して、顧客に自サイトにユーザー名、商品送付先、支払手段などの情報を改めて入力させる必要なしにショッピング体験を提供できる。またユーザーはサイトごとにパスワードやIDを管理する煩わしさを避けることができる。支払い手続きが簡素化、高速化されるのでマーチャントの成約率は向上し、売上も伸びる。

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今回のグローバル・パートナー・プログラムでは個別マーチャントがAmazonのプラットフォームを利用するというレベルからさらに一歩進めて、eコマースのプラットフォームを提供している大手プロバイダー自身にAmaznの支払サービスの提供を広げようというものだ。スタート時点でPrestaShop、Shopify、Future Shopなど多くの有力プロバイダが参加を表明している。これら各社のeコマース・プラットフォームを利用しているマーチャントは、今後、Amazonペイメントのツールを利用することが可能になる。

Amazonはさらにパートナーとなったプラットフォームに大して、上得意向け特別サービスやアカウント管理、キャンペーンの立案、技術サポートなどの付加機能を提供するという。Amazonによれば、参加プラットフォームーはパートナー・ディレクトリに登録され、Amazonが今後実施するマーケティングに参加する資格を得る。

新しいプログラムで提供されるサービスはパートナーの種類によってプレミア・パートナー、認証パートナー、認証デベロッパーの3種類に分けられる。プログラムへの参加は現在まだ「招待のみ」で、カバー地域はアメリカ、イギリス、ドイツ、日本の4カ国だ

このニュースはコペンハーゲンで開催中のMoney 2020カンファレンスでリリースされた。

Amazonのこの動きは、PayPalなど既存の支払サービスへの挑戦を一層強化する戦略を明らかにしたものだ(Apple Payは今年中にモバイル・サイトにサービスを拡大するという)。

プラットフォームへのサービスの拡大は、個別マーチャント向けペイメントが急成長しているというニュースに続いて発表された。サードパーティーへの支払サービスの拡大は長期間の実験を経て、 2013年に正式サービスとして開始された。今年1月、Amazonは「2015年に取引高は150%アップし、約8400万ドルとなった。マーチャントの数も200%増大した」と発表した。ただしマーチャント側からの正確な数字の発表はまだない。

いずれにせよ、Amazonはこの戦略を今後も強化していくだろうし、ライバルにとっては無視できない脅威となる。ことにモバイル分野ではそうだ。Amazonにはすでに2億8500万のアカウントが登録されており、 2300万人以上がAmazon以外のサイトでその情報を利用しているという。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+