yogitech

IntelがイタリアのYogitechを買収して自動運転車やIoTシステムの機能安全の向上に取り組む

次の記事

IT技術で巨匠のスタイルを分析し、レンブラントの偽物を3Dプリントする

物のインターネット(Internet of Things, IoT)は今、自動運転車やロボットなどの新しい産業で大規模な採用が進んでいるが、今日(米国時間4/5)はIntelが、同社のIoT製品とサービスを確実に無故障にしていくための企業買収を発表した。相手はイタリアの小さな企業Yogitechで、同社は半導体の機能安全(functional safety)に取り組んでいる。

買収の条件は公表されていないが、Intelがイタリアで買収をするのはこれが初めてのようだ。Yogitechはやや毛色の変わったスタートアップで、2000年の創業だが資金はこれまで300万ドル弱しか調達していないし、投資家の中にはピサの商工会議所がいたりする。

Intel自身は同社の投資家でないことを本誌に確認したが、両社にはすでに協働関係がある。それは主に、Intelが昨年買収したAltera経由の関係だ。しかしYogitechはほかにも、Infineonなどのチップメーカーと直接の協働関係があるので、今回の買収でそういう関係がどうなるのか、そのへんが今は明らかでない。

“機能安全”は、自動運転車やそのほかの、人間に言われたことをしてくれるロボットの、いちばんセクシーな側面とは思えないかもしれないが、もっと必須の要素のひとつではある。Yogitechなど企業の仕事は、これらのシステムを動かしているプロセッサーが、確実に正しく動くようにすることだ。正しくないことが起きそうだったらそれを正確に同定してリアルタイムで人間にアラートする。自動運転車など広義のロボットやIoTは、機能安全が完備していないかぎり、一般社会での実用化は許されない。

Yogitechは、IntelのIoTグループに加わる。同社の技術のIntelにおける実装の方向性をIntelはまだ発表していないが、その前にAlteraを買収したということは、その技術の今後の応用分野を暗に示しているだろう。AlteraとYogitechの両社はこれまで、組み込み用プロセッサーNios IIの機能安全ソリューション、いわゆる“ロックステップ”(lockstep)*を共同開発していた。Alteraによると、これによって設計サイクルにおけるリスクを減らし、一般産業や自動車産業における、応用システムの設計者による機能安全の実装や検定の負担を軽減する。〔*: lockstep, 一般的にはメモリやCPUなどを多重化して完全同一動作であることを常時チェックする。〕

今日はIntelのInternet of Things Groupのプラットホーム技術担当VP兼GMのKen Caviascaが、Yogitechが解決してくれる問題はまさに、Intelが今取り組もうとしている問題と同じものだ、と述べた:

Caviascaはブログの記事に書いている: “Intelは長年、人間や企業がより充実した情報に基づく意思決定ができるための、高性能なIoTシステムを提供してきた。業界は今、データの自動化から意思決定の改善、リアルタイムデータからの情報に導かれるアクションの自動化へと移行しつつある。この進化は自律的車両のプロトタイプにも見てとれるが、そのほとんどが‘インテル入ってる(Intel inside)’である。機能安全は、これらやそのほかのIoTの顧客にとって必須要件である。高性能と機能安全の組み合わせが、IntelのIoTプラットホームとその戦略の自然な進化だ、とわれわれは見なしている”。

この買収と期を合わせるかのように、IntelのIoT関連の役員階層も変わった。昨日の報道によると、IntelのIoT GroupのSVP兼GMだった長年のIntel社員Doug Davisが今年で引退する、という。Intelは彼の経歴として、製造業、一般産業、小売、交通運輸、スマートビルディング、住宅、航空宇宙産業を担当した、と述べている。

[原文へ]
(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))