Lytro Cinema
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755メガピクセル可変焦点のLytro Cinemaカメラは映画撮影からグリーンスクリーンを追放する

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Lytroの高機能で巨大な可変焦点カメラは映画やテレビ番組の撮影からグリーンスクリーンを無用のものとするかもしれない。

Lytroのライトフィールド・テクノロジーは実にエレガントなイノベーションであり、将来はわれわれが日常用いるカメラにも採用されるだろう。このテクノロジーは光に含まれる情報を余さず利用することにより、異なる距離にある対象物を分離して三次元のグリッドとして記録することができる。自由にナビゲーションできる3D世界を作るのに理想的だ。しかし当面、映画やテレビのフィルムメーカーに大きな福音をもたらすことになりそうだ。Lytroを用いると、撮影後のポスト・プロダクションが非常に簡単になるだけでなく、これまでは不可能だったさまざまな効果が得られる。

今日(米国時間4/11)、同社はテレビや映画の製作に大きな影響を与えるLytro Cinemaを発表した。 Lytro Cinemaは外界の驚くべき量の情報を記録する。撮像素子は7億5500万ピクセルだ。Lytro Cinemaは40K解像度のRAWデータを最大で毎秒300フレーム撮影できる。なんと毎秒400ギガバイトのデータ量に相当する。

これによってユーザーはポスト・プロダクションでこれまでには考えられなかった創造性を発揮できる。

Lytroは光の要素をすべて記録しているためシャッタースピードやダイナミック・レンジを後から変更することができる。たとえば撮影後に自由に合焦距離を選択し、異なる距離に置かれた対象を抜き出したり、ピントを合わせ直すことができる。また撮影後にモーション・ブラーのような効果を与えることも簡単だ。Lytroではこの能力によってコンピューターグラフィックスと実写をシームレスに融合させることができるとしているが、これはそのとおりだろう。

現在の映画やテレビ番組の製作にあたってはグリーンスクリーンが大きな役割を果たしている。スタジオのバックドロップを緑のシートに変えることによって魔法のような効果を生んでいる。これに対してLytro Cinemaはライトフィールド・テクノロジーにより「深度スクリーン」と呼ばれる特殊効果を可能にする。撮影者はグリーンスクリーンなしにグリーンスクリーンと同じ効果が得られる。つまり俳優などの前景に対して、背景をまったく別のビデオ素材に置き換えることが可能になる。

ライトフィールド・テクノロジーは対象までの距離を極めて精密に記録できるため、Lytro Cinemaで撮影されたデータから特定の対象のデータだけを分離し、他を透明化することが可能だ。ビデオ編集者は撮影機材でごたごたしたスタジオで俳優の演技を撮影した後、背景を月の表面の情景に変えるといったことが簡単にできるようになる。

こうした特殊効果を得るのは非常に困難だったが、Lytroすべてをできるかぎり簡単にする努力を払っている。専用のシネマカメラに加えてローカルとクラウドへのデータ保存のシステムや各種の効果を得るためのアプリやプラグインが提供される。

このカメラはプロのビデオ製作者向けテクノロジーであり、Lytroでは売り切りではなく、ユーザーの必要に応じてパッケージをレンタルする方針だ。Lytroによれば、カメラと各種のソフトウェアを含むパッケージのレンタル料金は1週間あたり12万5000ドルからとなる。

読者がLytroというメーカーに聞き覚えがあるとすれば、それは消費者向けのかなり大型で角ばったライトフィールド・カメラによってだろう。

消費者向けプロダクトは同社の知名度を大きくアップさせるために役立ったが、昨年Lytroはビジネスモデルをピボットさせ、プロ向け映画製作分野でのライトフィールド・テクノロジーの応用に力を入れている。

今回のLytro Cinemaは同社の新方針の中でもっともメインストリームに近い製品だ。LytroはすでにVRビデオの製作者向けにナビゲーション可能な360度全天3D映像を得られるImmerge システムを開発中している。しかしCinemaカメラはもっと一般的な通常の映画、ビデオの撮影に利用できる製品だ。映画や番組の製作者はこれによってライトフィールド・テクノロジーのメリットを十分に利用できることになるだろう。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+