TorからFacebookを利用しているユーザーが月間100万を超えた…Facebookはさまざまな奨励策を提供

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【抄訳】
Torでブラウザーを匿名化してFacebookにアクセスしている人が今月初めて100万を突破した、とFacebookが発表した

Tor(The Onion Router)は、暗号化と、ボランティアの全世界的なリレーによる、インターネット接続のランダムなルーティングにより、Webユーザーのプライバシーを守るネットワーク技術だ。それを使うと、個々のWeb接続をその起点のユーザーまでさかのぼって調べることが、困難になる。

Facebookは2014年10月に、Tor専用のonionというURLを作り、Torからの接続がより容易にできるようにした。そうしないと、おかしなルーティングをしているトラフィックを、サイトのセキュリティ機能が異常と判断する可能性があるからだ。

今年はさらにFacebookは、AndroidのOrbotプロキシをサポートして、Android上のFacebookユーザーがTorを容易に利用できるようにした。

今日の同社によると、過去数年間のTorの利用者数は毎年一定の率で増え(2015年6月で52万5000)、そして今月ついに100万を超えた。ただし、今年の1月でFacebookのユーザー数は15億9000万あまりだから、100万は大海の一滴にすぎない。

Facebookは今日の発表声明の中でこう言っている: “この[Torユーザーの]成長は、TorからFacebookを利用するという人びとの選択と、それが彼らに提供する価値の反映である。今後も彼らがフィードバックを提供してくれて、それにより弊社が改良を続けられることを期待する”。

ソーシャルメディアサービスは、人びとが自分のデータを一般公開することによって、お互いを見つけやすく知りやすくすることがビジネスモデルだから、そんなサービスにTorのネットワークを使ってアクセスするのは(そのかんじんのデータがプライベートになるのだから)意味がない、という議論もある。しかしTorはそれに対して、それでも、この機能が人びとにとって有益であるような、特別のユースケースがある、と指摘する。たとえばそれは、位置を不明にすることだ。

ランダムな複数者のリレーネットワークによるルーティングシステムは、ユーザーの物理的な位置を偽装する。Facebookから取ったそのユーザーの位置データも、その偽装位置のデータになる。ただしMessengerのメッセージで、“今シカゴにいるよー”なんて本当のことを書いたらだめだけど。

そしてユーザーの物理的な位置データが隠されるため、ユーザーが誰であるかも知られなくなる。Torのこの特性は、本人性を知られたくない政治活動家などに利用される。また、インターネットアクセスに国による検閲があるところ、たとえばFacebookが禁じられているイランなどでは、Tor経由でならFacebookにアクセスできる。

以上のことをFacebookはかなり抽象的に、“人びとはプライバシーとセキュリティと身の安全に関わるさまざまな理由で”、Torを利用している、と説明している。

〔Onion(玉ねぎ)という名前は、皮をむいてもむいても芯(本人)に到達しないという、多重リレー構造を表している。英語Wikipedia日本語)〕

【後略】

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(翻訳:iwatani(a.k.a. hiwa))