性差別と戦い、女性のオンライン新時代を作る

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【編集部注:執筆者のClaudia Cahalaneは社会問題を扱うフリー・ジャーナリストで、Womanity Foundationのコピーライター。】

2014年末、Facebook、Twitter、およびYouTubeはいずれも不合格の「F」グレードを与えられていた。女性に対するオンライン暴力への対応、というよりも未対応についてだ。性差別、罵り言葉、殺害の脅迫もすべて含まれている。

これらのソーシャルメディアプラットフォームは、透明性を欠き、メディアが問題を取り上げた時にのみ真剣に対応すると非難された。しかし、拡大する女性運動は、女性たちが力を得てオンラインで安全に過ごせるよう、巨大IT企業らに挑戦している。

Take Back the Tech!(TBTT)は、16ヵ国で活動している拡大中の女性グループだ。目的は、オンラインに居場所を取り戻し、ネットをより安全に、より代表的にすると共に、女性が成功し世界を変える場所を作ることだ。

既にいくつかの分野で進展を見せている。FacebookとTwitterは、女性の言論の自由、および暴力排除のための保護を強化することを約束し、TBTTのパキスタンのパートナーであるBytes for Allは、Twitterの安全パートナーになった。

Association of Progressive Communicationsが設立したTBTTにとって、小さいが重要な勝利である。

しかし、ソーシャルメディアとそれが提供すリベンジポルノ、サイバーストーカー、および監視の機会は、問題のごく一部にしかすぎない。

世界では女性のオンライン人口は男性より2億人少ない。これは男の方が女よりも自分たちの意見を表現し、さらに力を得る機会が多いことを意味している。

TTBTの運動の一つは、女性をもっとオンラインに連れ出し、新しい技術を習得させることで、より大きな声を出せるようにすることだ。さらに、情報通信技術をはじめとするあらゆる分野における女性の実績を認識させることにも取り組んでおり、その実績はWikipediaの履歴ページに詳しく記録されている。

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2015年には16日以上にわたるキャンペーンを行い、ラテンアメリカのキャンペーンでは、150万人以上のTwitterユーザーが、女性に対するIT関連暴力の認識を広めた。

同時期に、コロンビアでは70人の女性がデジタル権利とオンラインセキュリティーのワークショップに参加し、ボスニア・ヘルツェゴビナでは26人の女性が、Women Rock ITによる初の、女性に対するテクノロジーと暴力に関する5日間の教育を受けた。

コンゴ民主共和国では、5000人近くの学生がプライバシーとIT関連性暴力の教育を受けた。

成すべき作業の量は膨大だ。次に力を入れようとしているのはラテンアメリカだ。TBTTは、女性に対する暴力と蔑視が根深い社会にポジティブな文化的変化を起こすことを追求している。例えば、エルサルバドルは女性の殺害率が世界で最も高いことが2012年に報告されている。

TBTTは、人気のフェミニスト向け週刊インターネットTV番組、Luchadorasを放映しているLa Sandia Digitalと協力して、ラテンアメリカの女性が性差別に関連する体験を記録した映画の自主制作を支援している。例えば、Living in Darknessという映画は、結婚や母であることによる過酷な役割を果たさないことで犯罪者扱いされる様子を描いている。

TBTTには、開かれた公平で平和な未来を作る力を女性が身につけるための、緊急な責務がある。インターネットは、コンテンツを作り、シェアすることによって常に形作られてきた。女性の視点でそこを占めることによって女性の意見を強化できるとLa Sandiaは言っている。

「女性と少女に対するオンライン暴力が増加している」とLuchandorasのファウンダー、Lulú V. Barreraは言う。「私たちは女性のステレオタイプを破壊したい」。

TBTTのコーディネーター、Sarah Bakerは、ソーシャルメディアが聞く耳を持ち始めたことを喜んでいるが、まだ表面的だと言う。「変化する意志を表明するだけでは、実際のポリシーや仕組みの変更は非常に遅い。時には後戻りすることもある。例えばGoogleは最近4chanのファウンダーを雇った。オンライン暴力で悪名高いサイトだ」

テクノロジーが秒刻みで変化する中、道は長く永遠に続くが、こうした組織が少女と女性を抑圧から解放するために不断の努力を続けていることは明るい話題だ。この平和構築の作業が全速力で続くことが極めて重要である。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook