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リストを作って共有する「The List App」、「li.st」と改名して、iOS版に続きAndroid版も登場

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テレビドラマの「The Office」のプロデュースや脚本を手がけ、自らもライアン(Ryan)として登場しているB・J・ノヴァク(B.J. Novak)が、Dev Flahertyと組んでリストを作って共有するためのアプリケーションをつくったとき、名前はそのままThe List Appとしていた。しかしそんな単純な名前のわりに、iPhone版がリリースされるや否や15万人の利用者を集め、25万件のリストが作成されたのだった。それからしばらくたち、名前をli.stに変更し、アプリケーションのリニューアルすることとなった。あわせてAndroid版もリリースされた。ウェブ版も間もなくリリースするとのこと。

このli.stについてご存知ないかたのために少々説明しておこう。li.stとはリストを共有する単純な目的のためのプラットフォームだ。リストにするのはなんでもOKで、お気に入りのレストランやバー、旅行のチップス、おすすめエンターテインメント、あるいは何かのまとめ(人生を変えたアルバム、など)や、暇つぶしに楽しめるものをリストにしてもいい(AppStoreでは「買い物リストじゃないリストを作ろう!」というようなコピーも見られる)。

リストは情報をまとめるのに役立つだけでなく、長い文章を読まずに知識を得られるという意味で人気のでそうな形式だといえると思う。完結にまとめるスタイルは、短時間で情報を消費するモバイル時代にふさわしい形式であるともいえる。

アプリケーションが登場してきた際、Lena Dunham、Mindy Kaling、あるいはSnoop Doggなどの著名人が利用していたことも注目を集めるのに役だった。またNYT、Washington Post、Slate、The New Yorker、TED、The Onion、PBS、Voxなども、デビュー当初より本アプリケーションを利用している。

利用者に有名人が多くいたこともあり、本アプリケーションの目的が著名人の情報を集めて、それを一般の人に提供することにあるのだろうと勘違いした人も多かった。あるいは有名人が名声を利用して小遣い稼ぎをしようとしているのだと勘ぐるひとさえいた。ただ、li.stというのは、著名人が片手間に作ったものとは一線を画すものであった。セレブ情報を集めてまとめ情報を提供するというものでもない。

使ってみた人たちはリスト形式にまとめることの有効性に改めて気づくこととなった。Twitterでは短すぎて表現できず、かといってMediumなどのブログで記事にするような内容でもないものを、こぞってリスト化し始めたのだった。

Screen Shot 2016-05-09 at 2.04.46 PMエッセイを書くのに躊躇いを感じても、リストであれば手を出しやすい。メリットをあげるリストでも、お役立ち情報を集めたものでも、リスト形式ならすぐに書くことができ、そして情報が世の中に広まりやすくなる。

リスト形式では文章も短くなりがちだが、それがかえってわかりやすい文章を生み出すことにも繋がった。

Flaherty曰く、このアプリケーションは、文章の構造を意識せずに言いたいことを表現できるのだとのこと。

リスト形式で書くことの容易さを理解して、多くの人が身の回りの情報をリスト化し始めることとなった。たとえばジャズの名盤リストや、おじいさん・おばあさんになる人に向けたTips集、さらには「やせ社会の中でデブでいる意味」などのリストが公開されている。

「アプリケーションを使って、さまざまな内容について書いてくれる人が増えてきました」とFlahertyは言う。「それぞれの人のもつ魅力を、より多くの人に伝えるために役立っているのではないでしょうか」とのこと。この観点から将来的には「パーソナライズ」の機能をいろいろと加えていきたいのだそうだ。

もちろん、当初より有名人やメディアが利用していたのも、利用者層の拡大に役だった。

セレブの方々のネームバリューも、発展に寄与することとなりましたと、Novakも言っている。

「しかし最終的には、アプリケーションの中身により、利用者を集めることができたのだと考えています」。

BJ Novak List Disrupt NY 2016 Canva

FlahertyもNovakの発言を裏付けている。すなわちFlahertyは「The Office」」を知らず、妻にNovakがなぜ有名なのかを尋ねたりもしたそうなのだ。

しかしNovakの方も、Flahertyが自らを「良いアイデアを持つ人物」として、色眼鏡なしに判断してくれたことを喜んでいる様子だ。

「何も知らない素人としてテック業界に入って来ましたが、本当に面白い世界だと感じています」と、すでにli.stを世に出してしばらく立つにもかかわらずNovakは言っている。

「アイデア勝負の業界ですね」と、テック業界についてNovakは言う。「今のところは、ホラー映画で面白い役作りをする人と接するよりも、さまざまなアイデアを実現している業界のスターたちと触れ合うことの方を面白く感じているのです」。

ちなみに昨年アプリケーションをリリースする際、200万ドルのシード資金を獲得しているのだそうだ。

li.stのウェブ版も4週間ないし6週間のうちに登場する予定であるとのこと。スマートフォンの小さな画面をタップするのではなく、キーボードを使ってリストの作成ができるようになるわけだ。

このたびリリースされたAndroid版はこちらから利用できる。

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(翻訳:Maeda, H