エドテック
K-12

Androidの共同創設者Rich MinerがGoogleの教育プロジェクトの舵取りをするためにGVを辞任

次の記事

4K映像で「デジタル窓」、アトモフが1億円調達で近日出荷へ

Androidの共同創設者Rich Minerが(Alphabet ではなく)Googleの中で教育プロジェクトを立ち上げるためにGV(以前は Google Ventures という名で知られていた)を辞任することが、本日GV側から発表された。Minerは謎めいた新しいEdTech(教育テクノロジー)プロジェクトの指揮を、大半がシリコンバレーにいる彼のチームに対してマサチューセッツ州ケンブリッジから行うことになる。

GVの担当者は、プロジェクトが収益事業なのか、または慈善活動の一部であるかどうかへの回答は差し控えた。

またMinerの新しいプロジェクトはGoogle内での独立したスタートアップのようなものだろうという先走った噂は正しくないものであると広報担当者は語った。現時点で、Minerへのインタビュー申込みは叶えられておらず、新しいプロジェクトに関する追加情報の提供も拒否されている。

この件に最初に触れたFortune誌のDan Primackによるインタビューによれば、Minerとの間で「ベビーシッター用途でも広告配信用途でもない、質の高い教育アプリやその他子供中心のインターネットサービス」はほとんど存在しないという話が出たそうだ。

それは、現在市場で人気のアプリケーションやサービスを提供する無数の教育テクノロジーや子供中心企業に対する不満のようなものであり、GVやGoogle.orgの手を借りてとまでは言わないが、ベンチャーもしくは慈善基金を立ち上げるような話だった。

GVのEdTech関連のビジネスポートフォリオに含まれているのは以下のものだ。
NoRedInk: 個性を活かした文章の書き方を子供達に教えるアプリ。
Wonder Workshop: 子供達と指導者たちがロボットやコーディングクラブをコミュニティ内で立ち上げることを助けるプラットフォーム。
Clever: 生徒たちが教室内でアプリにログインすることを助けたり、家庭で名前とパスワードの管理に長々とした時間を費やさなくても良いようにする学校向けの管理ツール。

GVは更にUdacityCreativeLiveといった大人向けの専門的な訓練を施すEdTech企業も支援している。

Google自身も既に大規模な教育事業を展開している。学校に対して大量のChromebookとタブレットを売っていて、これはスティーブ・ジョブスがかつてApple IIを使った戦略に倣ったものである。また、Google自身はGoogle for Educationのアプリケーションやコンテンツ、そして Android オペレーティングシステムを学校や教育者、そしてEdTech業界の開発者に普及させるべく大いに力を注いでいる。

Alphabet は売上報告の中で教育関連のセールスデータを開示していないが、Googleにとって巨大な市場であることに間違いはない。

Google for Educationのサイトによれば、 Google Appsの利用者数は現在5000万人。1000万人の教師と生徒がクラウドベースのGoogle Classroomをグループの形成、課題の配布、フィードバックの送信などのために使っているし、地域の教育者同士をつなぎ、お互いの学びを提供するGoogle Educator Groupsに属する教育者グループの数は世界で280に及んでいる。

いまやGoogleは、Apple、Microsoft、そしてBertelsmannのような伝統的な教育出版社たちと、大規模でグローバルな教育市場で競合している。スタートアップも同様だ ー EdSurgeの調査によれば、EdTech投資家たちは、2010年以来、K-12(幼稚園生から高校生まで)の市場に対するものだけでも23億ドルの資金を注ぎ込んでいる。

これまでのところGoogleは、教育テクノロジーを買収するよりも自身で構築することを選んできた。同じEdSurgeレポートでは、2010年から2015年の教育市場におけるM&AでGoogleが買い手として関わったものは1%未満であることが明らかになっている。

[原文へ]

(翻訳:Sako Hiroshi)