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Facebookのユーザー17.1億人―好調Q2の売上は64.4億ドル、株価は7.5%アップ

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123.34ドルという過去最高の株価を記録して好調を続けるFacebookが2016年第2四半期の決算を発表した。Facebookは3.63%と昨年同期 3.77%よりやや低めだが、依然として着実な成長を続けている。ユーザーを今期さらに6000万人増やして17億1000万人とした。売上は64.4億ドル、1株あたり利益は0.97ドルと60.2億ドル、0.82ドルというアナリスト予想をはるかに上まわった。

Facebookが38ドルで初上場して以来17四半期が過ぎ、今回は16回目の決算発表だった。市場は決算内容に好感し、株価は時間外取引で7.5%アップして132.60ドルを付けた。

対前年比の売上伸び率は59%で、昨日Twitterが成長率が昨年の60%から今年は20%に転落したことを発表したのと強い対照をなした。広告売上の総額は62.4億ドル、うち84%はモバイル広告だった。

Facebook DAU Q2 2016

ソーシャルメディアでは月間アクティブ・ユーザーが数が大きいため話題になりやすいが、ビジネスの健康状態を表すのは1日あたりアクティブ・ユーザーだ。Facebookの1日あたりアクティブ・ユーザーは(DAU)11.3億人、モバイルの月間アクティブ・ユーザー(MAU)は15.7億人だった。Facebookで驚くべきなのはスティッキネスと呼ばれる値(DAUをMAUで割った数字)が66%と高止まりしている点だ。つまりFacebookは誕生以来かなりの時間がたち、さらに規模の拡大を続けているにも関わらず、ユーザーの利用頻度は減少していないということだ。

Facebookは昨年の7.19億ドルからアップして20.5億ドルの利益を計上した。1ユーザー当たりの利益は3.82ドルで、対前年比15%の大幅アップとなった。手持ちキャッシュは230億ドルに上る。大型買収を繰り返すのに十分な資金だろう。

Facebookはメディアの評判が悪いが中身では勝ち続けている

Facebook Q2決算の好成績に影を落としたのはメディアのネガティブな記事だ。匿名の情報源が右サイドバーに表示される「トレンド〔現在英語版のみ〕で意図的に保守的言論を抑圧している」と非難した。Facebookでは部内調査を行ったが意図的な操作が行われたことはないと判明した。ただしFacebookでは偏向の疑いを避けるためにキュレーションを改善すると発表した。

その後Facebookはニュースフィードの表示アルゴリズムを変更し、ユーザーの家族や友達からの投稿がブランドやパブリッシャーのページより重視されるようにした。このアップデートのパブリッシャーの投稿の表示回数に与える変化を判断するには時期尚早だが、Facebookでは大きな影響が及ぶだろうとしている。

Facebook Messenger Growth Graph

Facebookのライブ動画機能も成長を続けている。 Twitterがライブ動画でブームになったPeriscopeを買収したことと関連し注目されている。ライブ動画にはクリエーティブ機能が拡張された。また同時に追加されたAPIがプロ用機器を利用して動画を配信するメディアに役立っている。

Facebookのもうひとつのプロダクトにも重要な達成があった。Facebook Messengerのアクティブ・ユーザーが10億人に到達した。これはFacebookが端末間通信の暗号化のように有益な新しい機能を追加する努力を怠らなかったことも一因だろう。ともかくFacebookはメインのアプリからチャット機能を削除し、ユーザーはMessengerをインストールすることを強制される形となった。

一方、Instagramも5億ユーザーを得た。Facebookが表示の順序を単純な時間の逆順(最新投稿が先頭)からアルゴリズムによって判定された人気の順に表示するという変更を行ったことはユーザー・コミュニティーの一部の反発を買った。しかしこの反発はInstagramにとってはそれほど深刻なものとはならなかったようだ。

Facebook ARPU Q2 2016

全体としてみれば、Facebookはスタート以来相当の時間が経過した巨大なサービスであるにも関わらず、順調に成長を続けている。買収によりサービス内容も多様化されたが、さらに買収を進める資金にもこと欠かない。途上国市場を開拓中であること、またそうした地域に低料金のインターネット接続を提供する努力のおかげでFacebookには四半期ごとに多数の新規ユーザーが追加されている。個々のユーザーからさらに多くの売上を得ることにも成功している。

Snapchatが日々の「ライフ・キャスティング」の主流になり、Twitterがメディアと提携してライブ・ストリーミングのプラットフォームとなることを目指しているものの、ソーシャル・ネットワークとチャットの核心となるのは依然としてFacebookだ。

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+