乾電池で動く家電製品をIoT化、「MaBeee」開発のノバルスが1.2億円を調達

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乾電池に新しい価値を与える

最近多くのIoT端末が発売されているが、すでに家にあるスマートではない家電製品をIoT化できるのなら、わざわざ買い替えなくてすむし便利だと思う。ノバルスが開発する乾電池の形をした「MaBeee(マビー)」は、乾電池で動く電化製品にセットするだけで、正にそれを実現するIoT機器だ。ノバルスは本日、ニッセイ・キャピタル、みずほキャピタルから1.2億円を調達したことを発表した。今回の資金調達で、セールスマーケティングや開発のための人員強化を進めるとノバルス代表取締役、岡部顕宏氏はTechCrunch Japanの取材に答えた。

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MaBeeeは単3電池の形状のIoT機器で、使い方はとても簡単だ。Mabeeeに単4電池を装着して、単3電池に対応する機器にセットする。これだけで、MaBeeeを搭載した機器は、専用のスマホアプリから操作することが可能になる。例えば、おもちゃのプラレールの場合、普通はスイッチを入れたら電車は一定のスピードでレール上を走り続ける。けれど、その電池をMaBeeeにした場合、プラレールを走る電車のオンオフをスマホから操作したり、スマホ端末を傾けることで電車の走行スピードを変えたりすることができるようになる。

ホビーやエンターテイメント以外でも展開を目指す

MaBeeeは今のところ、ホビー製品やエンターテイメント領域を軸に展開しているが、乾電池で動く製品なら基本的に何にでも活用することができる。今後は他の分野への展開も考えていると岡部氏は話す。例えば、ホームセンターなどで販売されているホームセキュリテイー用のアラームには、通常スマホへの通信機能はない。そういったものにMaBeeeを入れると、アラームが起動した時にMaBeeeからスマホに通知を飛ばすことができるようになる。他にも、例えば子供達が制作した工作にMaBeeeを搭載し、IoT機器のプログラミングを学ぶ機会を提供するなど、教育分野での活用もできると岡部氏は話す。「乾電池は幅広い用途で使われています。将来的には家の中で使うおもちゃ、教育、セキュリティーなど、いわゆるスマートホームのようにMaBeeeのアプリやプラットフォーム上で、乾電池製品やそれ以外の製品がつながっている状態になることを目指しています」と岡部氏は話す。

ノバルスはシードファイナンスでICJ(インクルージョン・ジャパン)から資金調達を実施している(金額は非公開)。今回の資金調達ではニッセイ・キャピタルとみずほキャピタルが参加し、1.2億円を調達した。その資金でノバルスは、MaBeeeのソフトウェアとハードウェア開発、マーケティング、人材強化を進める予定だ。また、MaBeeeを他の分野で展開していくに辺り、他の製造メーカーとアライアンスを組んでMaBeeeの裾野を広げていきたいと岡部氏は言う。

岡部氏は前職はセイコーインスツルでハードウェア製品の開発に関わり、2015年4月にノバルスに立ち上げた。2015年11月にクラウドファンディングサイト「Makuake」で50万円を目標にキャンペーンを開始し、最終的には大幅に目標額を超える約640万円を集めることに成功した。そして2016年8月から、約140の家電量販店、玩具店、ホビー製品を扱う店舗などで販売するに至った。「大手企業にいると、新規カテゴリーの製品は出しずらいと感じることも多いと思います。けれど私自身もレールがない中で、1年前の自分には想像しえなかったところまで来ることができました。アイデアを引き出しにしまっておくのではなく、一歩踏み出せる人が増えれば、日本全国でもっと面白いものが増えると思います」と岡部氏は話す。

ちなみに、ノバルスは昨年11月にTechCrunch Japanが渋谷ヒカリエで開催したTechCrunch Tokyoのイベントに出展してくれている。「多くの方々にMaBeeeを知ってもらう良い機会となりました。テレビを含め、メディア露出やVCと知り合うきっかけにもなりました」と岡部氏から嬉しいコメントをいただいた。その時の様子がこちら。

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