Google、API開発の上場企業、Apigeeを6億2500万ドルで買収へ

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今日(米国時間9/8)、Googleは上場企業でAPIの開発と管理のプラットフォームを提供しているApigeeを買収することを発表した。Apigeeは昨年上場された会社で、買収価格は1株あたり17.40ドル、総額6億2500万ドルだ。

ApigeeはオープンAPIでユーザーがデジタル・サービスを構築することを助けている。

Apigeeのユーザーには薬局チェーンのWalgreensを始め、AT&T、Bechtel、Burberry、First Data、Live Nationといった有力企業が含まれる。

買収を発表した公式ブログで、Googleのエンタープライズ・クラウド・コンピューティング担当上級副社長のDiane GreeneはApigeeについてWalgreensの場合を例にして次のように説明した。

たとえばWalgreensはApigeeを利用してデベロッパーや提携企業がWalgreensのエコシステムを助けるアプリを簡単に開発できるようにしている。デベロッパーはApigeeのプラットフォームで開発された独自のAPIを用いて、たとえば各店舗で写真を出力するモバイルアプリ、処方箋で買った薬を簡単に再購入できるモバイル・アプリなどを開発することができる。

GreeneはAPIの開発、管理ツールがGoogleのビジネスに与える影響を正しく理解しているようだ。Greeneは「ApigeeのAPIソリューションは企業ユーザーが顧客との間で高品質な双方向のやりとりを可能にし、Googleのクラウド・コンピューティングを加速する。Apigeeはユーザーが洗練された独自のAPIセットを開発し、公開するのを助ける」と書いている。

Apigeeの買収は同社のテクノロジーと顧客ベースを入手できるだけでなく、AWSの顧客の一部もボーナスとして手に入れることになる。

GoogleはApigeeの買収によって大手企業が並ぶ顧客リストとともにAPIビジネスにおける有力メンバーの地位を入手することは間違いない。Apigee買収はユーザー企業がデジタル化というきわめて変化が速く、広汎におよぶプロセスを遂行するために役立つだろう。また今回のタイミングも興味深い。昨日DellはEMCを670億ドルで買収する手続きを完了させたばかりだ。またエンタープライズ・クラウド・コンピューティング・プラットフォームのスタートアップ、Pivotalが調達したベンチャー資金の出所がEMCだったことも判明している。今やどの会社も急速なデジタル化を必要としており、Dell、Google、AWS、Microsoftといったビッグ・プレイヤーはこのプロセスを加速することに全力を挙げている。

上場企業のApigeeにとって、この1年はジェットコースターに乗っているような株価状況だった。昨年。Apigeeは1株17ドルで上場したが、株価は公開初日に1.9%ダウンした。その後も状況は悪化し、2月12日には5.45ドルまで落ち込んだ。しかしそこからは着実に値を戻し、昨日は16.34ドルで取引を終えた。

ApigeeのGoogleへの売値が上場当初の株価とほとんど同額なのは偶然ではないだろう。同社の時価総額は昨日は4億9893万ドルだったが、今日のGoogleの買値、6億2500万ドルは上場時の時価総額にほぼ等しかった。

Featured Image: Apigee

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+