Watch Series 2レビュー―Apple初の本物の腕時計

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Apple Watch Series 2はAppleが送り出した初の本物の腕時計だ。このデバイスは触れ込みどおり、 ほとんどの基本的な作業を1秒から3秒でこなす。GPSが内蔵されたので、それなりに負担になる重さのiPhoneを持たずにジョギングに出て運動を正確に記録することができる。またスポーツウォッチなら当然だが、完全に防水になった。

ケースは第一世代に比べてほんの僅か厚い。これはおそらくバッテリーが大型化されたためだろう。Appleによれば、Series 2で用いられたプロセッサーは50%速く、これはテストでも実証された。オリジナルのApple Watchと並べて計測するとWatch S2はアプリの起動もデータの読み込みもはるかに速い。オリジナルのApple Watchがデータを読み込んでる間に、新Watchでは今週の予定を表示させ、スクロールさせることができた。マップ、カレンダー、その他のアっぷりでも同様の大幅なスピードアップが確認できた。

Series 2ではスクリーンがはっきり気づくほど明るくなっている。テキスト、特にアクティビティの要約が読みやすくなった。

スピードと明るくさおかげで、私はすでに以前よりApple Watchを操作する回数が増えている。実際昨年、Appleが WatchOSをアップデートしたときにもパフォーマンスはかなり向上している。しかしSeries 2でプロセッサーそのものがアップデートされた効果は圧倒的だ。

スイミング・モードになると、スクリーンはロックされる。これはユーザーが水をかく動作でタッチセンセーが反応しないようにするためだ。 室内プールでの水泳では内蔵センサーが自動的にユーザーの泳ぎの種類を判定する。これは大規模な実験で蓄積された運動データの分析をベースにしている。ランニングの際に走り方のスタイルを判定できるのとほぼ同じ仕組みだ。

屋外の水泳ではGPS電波を受信できるので、Watchはユーザーの腕がストロークに従って水面から出たり、水中に入ったりするタイミングを正確に測定する(水中では電波が受信できないので一時的に推定になる)。

新しいWatchは水深 50mの耐水性能を備えるので安心してスイミング・モードのさまざまな機能をテストできた。コースの長さと予定している水泳時間をセットするだけで私はすぐにプールに飛び込んだ。計測は宣伝の通り正確だった。泳ぎの型の判定、心拍の記録その他、各種のトラッキングと分析はきわめて正確だった。

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プールから出たらサイドのリューズをひねって画面ロックを解除する。このときSeries 2から断続的に音が聞こえる。これはスピーカーの作動には空気が必要なため、スピーカー空間に入った水を振動で排出しているためだ。これでApple Watchのスピーカは再びクリアなサウンドを出すことができる。非常に巧妙な仕組みだ。たしかに宣伝どおりの効果を発揮する。

私はランナーではないので、ランニングのシーンにおけるGPSのテストはしていない。ともかくGPSは水泳で正確に作動した。

私がテストした限りではSeries 2はAppleが主張するとおりに作動した。初代に比べると使用体験は飛躍的に向上している。Apple Watchに代表されるようなデバイスとのカジュアルで日常的な相互作用はAppleの全体の戦略の中で重要な位置を占めるようだ。私は昨年、Apple製品に占めるApple Watchなどの意味について記事を書いている。【引用は原文参照】

Series 2でGPS機能が追加されたことは、Watchデバイスの独立性を大きく高めた。おそらく将来は携帯無線網に接続する能力も獲得するのだろう。つまりどこにいてもユーザーiPhoneと(プラスAppleのクラウド・サービスとも)コミュニケーションができるようになるはずだ。これは「ユーザーのデータはあくまでユーザーのもの」というAppleの基本的な姿勢とも合致する。

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ユーザーがiPhoneをコンピューティングの主要なデバイスとして利用している場合、iPhone内蔵のAI機能が画像を選別し、カレンダーで日程を整理し、
さまざまな積極的提案を行うなどの処理を行い、データはiPhoneそのものに保存される。そしてiPhoneとApple Watchが直接情報をやり取りすることになるだろう。これはクラウド・ベースのAIに比べて一層安全だ。プライバシーとセキュリティーの面からするとクラウドAIは本質的により多くの脆弱性を持つ。

昨日、私は iPhone 7と7 PlusAirPodsとApple WatchがAppleの製品トライアングルを形成すると書いた。ユーザーにとって中心となるデバイスは今後ますます衛星的デバイスかと密接にコミュニケーションするようになるだろう。Appleの考える新しいエコシステムは人体のようなものだ。つまりiPhoneが頭脳の役割を果たし、AirPodsが音を出す器官で、Apple Watchが腕だ。Series 2でAppleの腕はより大きな自由と能力を獲得したといえる。

〔日本版〕AppleサイトによればSeries 2は明日(9/16)発売される。

[原文へ]

(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+