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Disrupt SF 2016「Battlefield」勝者はeスポーツゲーマーのコーチングサービス

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これがDisrupt SF 2016のStartup Battlefield優勝、準優勝チームのピッチだ

サンフランシスコで9月12日から14日にかけて開催された「TechCrunch Disrupt SF 2016」。その目玉企画である、スタートアップのピッチイベント「Battlefield」の勝者が決定した。

今年は世界各国の応募から23社(+来場者投票による2社)が本戦に出場し、14日には決勝に進んだ6社がプレゼンを披露。勝者に与えられるDisrupt Cupと賞金5万ドル(約500万円)を手にしたのは、対戦ゲームのプレイヤーをコーチしてくれるサービス「Mobalytics」だった。

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Mobalyticsは対戦ゲームのプレイヤーに対して、強みと弱みを分析するサービス。ゲーマーのスキルは、機械学習を用いて「戦闘力」「生存力」「チームプレイ力」といった8項目を無料で算出する。各項目をレベルアップする方法については、有償でアドバイスする予定という。

現時点では、世界で最もプレイヤー数が多いPCゲームの1つとして知られる「リーグ・オブ・レジェンズ」で実証実験中。将来的には、オーバーウォッチ、DOTA 2などeスポーツの人気タイトルにも対応する。米国のeスポーツ市場は今年、5億ドル規模に達する見込みとされている。

次点に選ばれたUnifyIDは、パスワードに変わる認証サービス。具体的にはPCやスマートフォン、ウェアラブルデバイスを通して、その人が使うデバイスや行った場所、歩幅や足音、脈拍、タイピングのリズムなどを取得する。サービスの利用者と「その人らしさ」が一致した場合、ログインできるようにする。

現時点ではChrome拡張機能とiOSアプリのベータ版を限定公開中。これらをインストールすればユーザーの行動を学習する。これによって、例えばPCでAmazon.comにアクセスすると、ユーザー名とパスワードを求められるかわりに、Chrom拡張機能のUnifyIDでログインできる。

そのほかのファイナリスト4社は以下の通りだ。

EveryWell

郵送で血液検査キットを取り寄せ、自宅での健康診断を可能にするサービス。2〜3滴の血液を採取して郵送すると提携ラボで分析してもらえる。素人でもわかりやすいグラフィカルな診断結果をオンライン上で確認できる。

食物アレルギーや甲状腺、受胎検査などのプランがある。利用料金は79〜399ドルで、通常の診察よりも価格を大幅に抑えているという。将来的にはSTD(性行為感染症)や母乳の栄養検査、男性の生殖能力検査も提供する予定。

BlazingDB

大量のGPUを使ってデータベースのSQLクエリを高速化するエンジン。処理速度はAmazon Redshiftの5倍、PostgreSQLの80倍、MySQLの140倍という。

大量のタスクを並列処理できるGPUは、画像処理や機械学習のアプリケーションで用いられるが、データベースで活用する例は珍しい。2016年6月に公開したばかりながら、すでに「Fortune 100」に名を連ねる大企業数社も導入している。

Carbon Health

アプリで保険証を読み込んで、個人のさまざまな医療データを一元管理するサービス。これをもとに医師や薬剤師などが患者とコミュニケーションを図れるようにする。具体的にはアプリ上で医師への診断スケジュールや支払いを処理できる。

Sqreen

Webアプリケーションのセキュリティ状況をリアルタイムで分析する開発者向けのツール。ソースコードを変更せず、わずかなコマンドラインで、ダッシュボード上からSQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング、アカウント乗っ取りといった攻撃を常時監視できる。

利用料金は月額99ドル。5カ月前にサービスを開始したばかりだが、400の企業・開発者が導入し、すでに100万以上の攻撃をブロックしたという。

日本版「Battlefield」のエントリー募集中

TechCrunch Disrupt SF 2016は大盛況で幕を閉じたが、TechCrunch Japanでも11月17日、18日に東京・渋谷で、毎年恒例のイベント「TechCrunch Tokyo 2016」を開催する。そこでは、日本版「Battlefield」と言える「スタートアップバトル」も行うことが決まっていて、参加企業を絶賛募集中だ。

応募締め切りは9月30日までなので、我こそはというスタートアップはぜひ、こちらのページから応募してほしい。