ビジュアル検索
画像認識

eBayがビジュアル検索エンジンのCorrigonを買収、買収額は3000万ドル未満との噂

次の記事

Stripeが日本で正式ローンチ、三井住友カードが資本参加を発表

新品・中古を問わず何でも揃ったマーケットプレイスのeBayが、また新たに企業を買収し、同社のサイト上に掲載されている10億種類前後の商品の中からユーザーが欲しいものを見つけ出すための検索テクノロジーを強化しようとしている。eBayは本日、イスラエルを拠点とするスタートアップで、コンピュータービジョンやビジュアル検索テクノロジーの専門家を有するCorrigonを買収したと発表した。なお、eBayは買収の詳細について何も発表していない。イスラエル紙The Markerは買収額が3000万ドルであったと報じたが、私たちの情報筋によれば実際の買収額はそれよりも少なかったとされる。

Corrigonは、2008年頃にAvinoam OmerとEinav Itamarによって設立された。その後、同社がこれまでにどのくらいの資金を調達したかはハッキリしていない。Omer自身は連続起業家で、Microsoftに買収された機械学習テクノロジー企業のZoomixも彼が過去に設立した会社だ。

Corrigonは、画像内にある特定の物体を検索・認識し、それを他の画像とマッチさせたり、製品情報にリンクさせたりといったことを得意とする。eBayにおいては、その技術が画像と商品のマッチングに利用されるようになるだろう。「Corringonの専門性やテクノロジーのおかげで、販売者は自分の商品にぴったりな画像を利用できるようになり、購入者は自分がスクリーン上で見ているものと実際の商品が同一であると信用できるようになります」とeBayは記している。

これが何を意味するかというと、将来的にeBayは、販売者が自分たちで準備する画像よりも高画質の商品画像を提供できるようになるということだ。同様に、購入者も同じ機能を利用して、eBay上で欲しい商品を探し出すことができるようになる。

Corrigonのサイト上では、彼らの技術がどのように応用できるかについて詳細を確認することができる。例えば、大きな写真の中にいくつものアイテムが含まれているとして、ユーザーが画像上でマウスのポインターを動かすと、アイテム毎にポップアップリンクが表示され、ユーザーはそこから関連アイテムを購入することができるのだ。Corrigonのテクノロジーを利用すれば、アイテムの認識とリンクの作成が基本的に自動化できる。

eBayはこれまでに、機械学習やビッグデータを利用した検索機能の構築に何度も取り組んできた。今年の5月には、ビッグデータスタートアップのExpertmakerやAIを開発するSalesPredictを買収していた。

さらにeBayはずっと、自社のプラットフォームをもっと視覚的でスマートなものにしようとしており、Corrigonはその戦略にマッチしている。実のところ、eBayは2011年の時点で既に限定的なビジュアル検索機能をモバイルアプリの形で提供しており、ユーザーはスマートフォンのカメラを使って、購入したいアイテムを特定することができた。

2013年には、Pinterestのような画像中心のインターフェースへとデザインを一新し、以前のテキストベースで古風なデザインを好まないような消費者層を取り込もうとしていた。しかし、インターフェースの変更によって、画像の検索や発見、画像とのインタラクションに関しもっと高度なテクノロジーが必要になったのだ。

eBayによれば、「構造化データイニシアティブの一環として」Corrigonの技術は画像認識だけでなく、画像の識別や補正にも利用される予定だ。

「私たちがeBayのショッピング・エクスペリエンスを進化させていく中、Corrigonのテクノロジーや専門性のおかげで、利用者は欲しい商品を簡単にみつけられるようになります。これは、1年以上前、つまり私たちが構造化データに投資する以前は不可能なことでした」とeBayの構造化データ部門でヴァイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーを務めるAmit Menipazは声明の中で語った。

原文へ

(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter