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Facebookがグループへの広告配信テストを開始、新たな収益源となるか

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Facebookの収益拡大に向けた次の一手は、グループ機能を利用している10億人のユーザーに対する広告配信だ。これでFacebookはニュースフィードを広告で溢れさせなくてすむ。”We’re testing ads in Groups(グループ内での広告テストを行っています)”という通知を見たユーザーからの連絡を受け、TechCrunchが確認したところ、Facebookはオーストラリア・カナダ・アイルランド・ニュージーランドを対象として、モバイル・デスクトップ版のグループ機能内で広告配信のトライアルを行っていると認めた。

「この度Facebookグループ利用者への広告配信テストを開始しました。ユーザーの反応を精査してから、今後どうするかについての決定が下される予定です」とFacebookはTechCrunchに語った。グループ内で表示される広告は、ニュースフィード上のものと同じスタイルになるようだ。掲載される広告は、グループのトピックや通常の個人情報に基いたターゲティングをもとにして決まる。

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Facebookは、2017年の半ばにはニュースフィードの広告数が上限に達すると見込んでおり、近年右肩上がりの収益増加率を支えるための新たな収益源を必要としている。本日ローンチされた、ユーザー数に応じて料金が変わる企業向けSNSのFacebook Workplaceからの収益や、Instagramの広告上限数の拡大によって、複数のサービスでその負担を分散できるかもしれない。ほかにもFacebookは、ライブ配信の途中に表示される広告や、Messenger経由で広告を配信するスポンサードメッセージのテストも行っている。

groups-heroしかし収益を拡大するための最も簡単な方法は、単にこれまでのような広告を掲載するチャンネルを増やすことなのかもしれない。その方法を取る上で、グループ機能は最適の対象となるだろう。

グループはFacebookにはじめから搭載されている機能のひとつで、もともとは、人権保護から音をたてて枯れ葉を踏みしめる喜びまで、ユーザーがあるアイディアや信念を支持しているということを表すためだけのものだった。その後グループ機能は2010年に改良され、ユーザーがただグループに加わるだけでなく、他のユーザーと交流もできるようなフォーラムへと姿を変えた。

2014年までにグループ機能の利用者数は5億人に達し、スタンドアローンのアプリも配信されはじめた。以降も、ユーザー間でモノを売買するグループやその他のコミュニティのおかげで、ユーザー数がさらにその倍に増加した。家族や友人で構成されるグループのほかにも、くだらないミームを共有するためのグループや同じ趣味を持つ人たちの集い、抗議活動や専門的な議論を行う場としてのグループなど、この機能はFacebookに欠かせないものとなった。

そして、各グループのテーマがここまで多岐に渡っているからこそ、グループ広告には価値があるのだ。Facebookが各グループを正確にカテゴリー別けする方法をみつけ、広告のターゲティング精度を上げることができれば、関連度合いが高く収益率の良い広告を、さまざまな興味をもったターゲットユーザーのもとへ配信することができる。

マンチェスター・ユナイテッドのページを「いいね!」しているという情報は、マンチェスター・ユナイテッドの熱狂的なファンのグループページをよく訪れているという情報に比べて、広告のターゲットを絞るためのシグナルとしては弱い。後者の方が、スポーツグッズを購入する可能性が高いということを正確に表すことができる。そのためFacebookは、ひねった名前が付けられたグループや、さまざまな内容の話が飛び交っているグループのトピックを正確に掴むための方法を考え出さなければならない。

groups-buy_sell-12また、毎月4億5000万人ものユーザーが売買グループを利用しており、ちょうどFacebookは彼らのための専用マーケットプレイスをローンチしたところだ。このような売買グループも広告主にとっては有力なターゲットとなるだろう。例えば、テレビやパソコンの売買が行われているグループをチェックしているユーザーに対しては、電機ブランドの広告を表示することができるのだ。もちろんユーザーが機嫌を損ねてサービスを使わなくなってしまわないように、Facebookは表示する広告の数には気をつけなければいけない。

Facebookグループは、公になっているニュースフィードと、閉じられたプライベートメッセージの中間点として機能することでユーザー数を伸ばしてきた。そして誕生から10年以上が経ち、ようやくこの機能がFacebookの利益に貢献するときがきた。念のためハッキリ書くと、Facebookはサービスのマネタイズにとんでもなく長い期間をかけることをいとわないのだ。

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(翻訳:Atsushi Yukutake/ Twitter