Genesis Partners
イスラエル
アーリーステージVC

Genesis Partnersから5000万ドル規模のF2 Capitalがスピンアウト:イスラエルを拠点にアーリーステージ投資に特化

次の記事

不動産取引プラットフォームのOpenDoorがシリーズDで2億1000万ドルを調達:リスキーなビジネスモデルという評価を跳ねのける

イスラエルのVCであるGenesis Partnersのシニア・インベスティングチームに所属する3人が独立し、アーリステージの企業への投資に特化するF2 Capitalを設立した。

Genesis Partnersをご存じない方のために補足しておくと、同ファンドはこれまでに、AppleやIBM、Microsoft、Sapiensなどが買収した企業や、アメリカ株式市場のNasdaqへ上場を果たした企業を生み出してきた。

ポートフォリオ企業の中でも、Appleが3億6000万ドルで買収したと報じられた3DセンシングのPrimeSenseや、玩具メーカーなどの企業がインターネットに接続されたプロダクトを製作することを手助けする、比較的新しいスタートアップのSeeboなどの名前は聞いたことがあると言う人もいるだろう。

Genesis Partnersは6億ドル規模のグロースステージVCである一方で、Eddy Shalev、jonathan “Jonny” Saacks、Barak Rabinowitzが今回新しく設立したF2 Capitalは、今まさに5000万ドル規模のファンドを組成中のシードステージVCだ。

RabinowitzがTechCrunchに話してくれたところによれば、F2のリミテッド・パートナーは主に、イスラエルやアメリカ、オーストラリアに拠点構える関連ファンドだという。

またF2 Capitalは、同じくGenesis Partnersが創設したアクセラレーター・プログラムのThe Junctionの運営を引き継ぐことが決まっている。2011年に創設したThe Junctionは、起業家と大企業とのコネクションづくりを目的としたプログラムだ。HP Inc、SAP、MunichRe、Enel、Tesltraなどが同プログラムの戦略的パートナーとして参加している。

創設以降、The Junctionは進化を続けている。F2のプレスリリースによれば、同プログラムの選考方法は、イスラエル軍のエリート部隊「Gibbush」の候補者選考モデルを参考にしているという。合計で250社がピッチを行い、その内6ヶ月のブートキャンプに参加できるのはたったの5社だ。

F2はその5社が発行する転換社債を引き受け、各社に10万ドルを出資する仕組みだ。後のラウンドにおいて、それらの企業に追加資金を出資する可能性もある。

これまでに、Appsflyer、Honeybook、Simplee、ClarityRay(Yahoo!が買収済み)、KitLocate(Yandexが買収済み)、Moment.me(Wixが買収済み)などがThe Junctionに参加している。

直近のThe Junctionブートキャンプに参加している企業は以下の通りだ:

  • RegulusX:ドローンや小型ロボット向けのファイヤーウォールやアンチウイルス
  • Convexum:悪意のあるドローンに対する境界セキュリティ
  • PrintCB:サーキットボードを制作できる3Dプリンター
  • TestCraft:クラウドベースのQAテスト・システム
  • ClanPlay:ゲーム内のチャットと同期する、ゲーマー向けのメッセージング・アプリ

Rabinowitzによれば、The Junctionに参加する企業を除いて、F2 Capitalがコンシューマー・アプリや、コンテンツ系企業、バイオテック企業に投資をすることはないという。

その代わりにF2がフォーカスするのは、彼らが「フロンティア・テクノロジー」と呼ぶ分野、つまり、既存の産業を塗り替えたり、まったく新しい産業を生み出すようなテクノロジーだ。

Rabinowitzは、「フロンティア・テクノロジーと言えば、趣味の範囲で利用されるドローンやVRゲーム、コンシューマー向けのクールなプロダクトなどを思い浮かべる人もいます。しかし、私たちにとってのフロンティア・テクノロジーとは、ビッグデータ、AI、コネクティビティを横断的に活用した、多数のセグメントで活躍するプロダクトです」と語る。

より具体的な例として彼は、洗練された保険テクノロジー、VRとARの開発環境とそのユーザー・エクスペリエンスを向上させるテクノロジー、単に写真を撮るという機能以上のものを備えたドローン、コネクテッドカー、サイバーセキュリティなどを挙げている。

[原文]

(翻訳: 木村 拓哉 /Website /Facebook /Twitter