Netflix、オリジナル番組を強化。2017年に台本のない番組を20本製作へ

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Netflixはコンテンツの半分をオリジナル作品で埋め尽すという野望に向かって突き進んでいる。最高コンテンツ責任者のTed Sarandosによると、同社は来年台本のないシリーズ約20本を公開する予定だ。これで2017年中に年間1000時間のオリジナル番組を提供するという同社の目標に近づく。

これはNetflixが今年放映したオリジナル作品の量よりも多いが、それでもSarandosによると、1000時間以上というのは「控え目な数字」だという(以前Netflixは、 オリジナル番組を2015年の450時間から2016年には600時間に増やすと目標を語っている)。

同氏はさらに、Netflixが2017年に損益計算書ベースで約60億ドルをオリジナルコンテンツに注ぎ込み、今年の50億ドルからさらに増やす計画だとVarietyが報じている

新規参入のストリーミングサービスとの競争が激化する中、Netflixは自社番組への投資がライバルとの差別化に役立ち、ライセンシング状況の簡易化にもなると信じている。

加えて、主要テレビネットワークと異なり、Netflixはオリジナル番組でニッチ視聴者をターゲットできる ― 定期購読者を引きつける材料だ。

現在同サービスには、台本のあるシリーズを30本、放映中あるいは制作中で、ここから台本なしのショウへとさらに拡大していく計画だ。

UBS Global Media & Communicationsカンファレンスの壇上Sarandosは、台本のない番組に言及し「非常に楽しみな事業」だと語った。同氏はNetflixがこのジャンルで持つ優位性について、必ずしもユニークなコンセプトを思いつくことではなく、番組を世界規模にスケーリングできる能力にあると説明した。

「コンテンツそのものはどれでも大きな違いはない。つまり、秘蔵品の番組を見たければ、そういう番組は3種類ある」とSarandosは言った。The Wrapが伝えている

一例として、同氏はNetflixが以前発表したUltimate Beastmasterへの投資に言及した。シルベスター・スタローンとThe Biggest Loserの製作責任者、Dave Broomeがプロデュースしたリアリティー・コンペティション番組のシリーズだ。シリーズには6つの国別バージョン ― 米国、ブラジル、韓国、メキシコ、ドイツ、および日本 ― があり、いずれも現地の言語、現地の競技参加者、現地の進行役で製作される。

SarandosはNetflixのオリジナルコンテンツに関する他の取り組みについても簡単に話し、長編映画への投資にも触れた。Netflix製作のアダム・サンドラー作品が人気だと語ったが、実際に何人の顧客が見ていたかについては明らかにしなかった。それでも定期購読者の約1/3がNetflixで映画を見ているという。

さらにSarandosは、Netflixでスポーツを生中継するアイデアを否定した。昨年同氏はNetflixがライブ中継を実施する可能性はあるが、それはイベント自体を自社で制作・運用している場合に限られると言っていた。つまりNetflixがライブスポーツ中継の放映権に入札することは当面ありそうにない。

今日もSarandosはその立場を強調し、「当社が大規模な放映権に入札することは期待しないように」と話したが、リーグ設立に同社が興味を持っている可能性はある。

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(翻訳:Nob Takahashi / facebook