イーロン・マスク、トランプの国務長官人選を評価―「レックス・ティーラソンはいいかもしれない」

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月曜日にTeslaとSpaceXのCEOはロッキード・マーチンやアンダーアーマーなど他の製造業のトップと共にホワイトハウスでトランプ大統領と会った。その翌日、マスクはトランプ大統領が国務長官にエクソン・モービルの元ECO、レックス・ティラーソンを指名したことを支持するツイートを投稿した。

マスクが―よりによって―ティラーソンに好意的な評価を下そたことに驚くものも多かった。40年以上化石燃料を生産するエクソン・モービルで働いてきたティラーソンはマスクの世界観にもっとも遠い人物のはずだった。しかしマスクはEconomistのツイートに答える形で、ティラーソンの国務長官は「悪くない人選かもしれない」と述べた。

@TheEconomist こう言えば驚かれるかもしれないが、私はEconomistに同感だ。レックス・ティラーソンは優れた国務長官になる可能性がある。

ひどく直感に反すると思える判断の理由を尋ねるフォロワーからの質問にマスクはこう答えた。まずエクソンでの仕事ぶりからして「ティラーソンはおそろしく優秀だ」という。またグローバル政治を深く理解している点も賞賛した。別のツイートではティラーソンは少なくとももともそうでないと分かるまでは仕事ぶりを判断する余裕を与えられるべきだと述べた。

@danahullt レックスは経営者として非常に優秀だ。地政学の理解も深い。自分のチームを勝たせる術を知っている。今や彼のチームはUSAだ。

ティラーソンは以前、エクソンのCEO時代に地球温暖化対策としてもっとも有効だとして炭素税の導入を支持したことがある。しかしエクソンはニューヨーク州から気候変動に関して公衆を誤らせたという疑いで調査されている。ティラーソンの批判者は炭素税支持は単にエクソンに対する批判の矛先をそらせることが目的で実効を伴う支持ではななかったのではないかとしている。

レックス・ティラーソンの指名は上院外交委員会で承認されることが確実となっており、正式な国務長官への就任にさらに一歩近づいた。しかしティラーソンはエクソンで長年ロシアを担当しており、12月のTIMEの記事によれば、2011年にはロシアとの間で北極圏における掘削権とテキサスおよびメキシコ湾岸の石油へのアクセスをバーターする取引をまとめたとされる。

マスクは月曜日以前にもドナルド・トランプと会っている。昨年末、当選後のトランプとテクノロジー・ビジネスのリーダーとがニューヨークで懇談したときのことだ。その後トランプは戦略政策フォーラム(Strategic and Policy Forum)のメンバーとしてペプシコのインドラ・ヌーイ、Uberのトラヴィス・カラニックと並んでイーロン・マスクを指名している。マスクは投資家向けQ&AセッションでTrumpが化石燃料に強気なのは必ずしも代替燃料の将来にとってマイナスとは限らないと説明した。

SpaceXとTeslaはどちらもほとんどの製造工程がアメリカ国内にある。アメリカ製造業の復権を後押しするために国内製造業への規制を緩和するというトランプ大統領の政策はマスクにとって有利なものとなる可能性がある。しかしマスクがこのように新国務長官について楽観的な見通しを述べるのを聞くと居心地悪く感じるし奇妙でさえある。ティラーソンの経営者としての経歴のほとんどすべてはTeslaともSolarCityとも正反対なはずだ。

画像: Alex Wong/Getty Images/Getty Images

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(翻訳:滑川海彦@Facebook Google+