ウェルスナビがSBI系金融機関と提携―、1カ月で6000口座増、残高25億円を突破

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アルゴリズムで自動で資産運用するロボアドバイザーサービスはお金のデザインのTHEOやエイト証券のクロエなどいくつかある。ウェルスナビは100万円から運用するロボアドバイザーサービスを提供しているが、ウェルスナビは提携金融機関を増やすことで利用者の獲得を目指すようだ。2017年1月にはSBI証券と協力して「WealthNavi for SBI証券」をローンチしたが、本日新たに住信SBIネット銀行の利用者向けサービス「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」の提供を開始すると発表した。

ウェルスナビは2015年4月に設立し、2016年7月にロボアドバイザーサービスを正式ローンチしている。ユーザーは6つの質問に回答すると、ウェルスナビが最適な運用プランとポートフォリオを作成して資産運用を行う。

ウェルスナビは2015年10月に約6億円を調達し、2016年10月にはシリーズBラウンドとして、総額15億円をSBIホールディングス、SBIインベストメント、みずほキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル、DBJキャピタル、インフィニティ・ベンチャー・パートナーズから調達した。シリーズBと同時に、SBIホールディングス傘下のSBI証券および住信SBIネット銀行との業務提携を行い、2017年1月からSBI証券の利用者向けに「WealthNavi for SBI証券」を提供するに至った。それに続いて今回、住信SBIネット銀行の利用者向けに「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」の提供を開始した。

1月に一足早くリリースした「WealthNavi for SBI証券」は順調に利用者を獲得しているようだ。ウェルスナビが公開した数字によると、提供開始から1ヶ月で申込口座は6000口座、残高は25億円を突破したという。

参考までに、ウェルスナビの競合となるロボアドバイザーサービス「THEO」を展開するお金のデザインが発表している数字を見てみると、THEOは2016年2月にサービスをローンチし、2016年12月には預かり資産総額50億円を超えているそうだ。「WealthNavi for SBI証券」は1ヶ月でその半分となる25億円を集めたのであれば、速いペースで利用者を獲得していると言えるだろう。

SBI証券の口座保有者はそもそも投資に関心が高い。これが利用者の伸びている1つの要因と考えているとウェルスナビの広報担当者は話す。SBI証券全体の口座数は350万口座以上で、2016年12月には預り資産残高が10兆円を超えたことを考えると、SBI証券の利用者で資産運用の1つとしてロボアドバイザーを取り入れようと考える人はまだ増えるかもしれない。

また、単純計算すると「WealthNavi for SBI証券」の1口座あたりの平均残高は40万円強だ。ウェルスナビ自体の最低投資額は100万円だが、「WealthNavi for SBI証券」は30万円から利用できる。これにより、ロボアドバイザーを始める資金面のハードルが下がったのも利用者の獲得に影響していそうだ。

今回ローンチした「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」も30万円から利用できる。手数料は残高の年率1%(税別)で、「WealthNavi for SBI証券」およびウェルスナビ自体のサービスと一緒だ。

「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」では、住信SBIネット銀行の参照系APIを活用することで、「犯罪収益移転防止法に基づく取引時確認」の作業負担を軽減するという。これまでユーザーは本人確認のために簡易書留の受け取る必要があったが、「WealthNavi for 住信SBIネット銀行」では必要なく、ウェルスナビの審査が完了すれば、すぐにサービスを利用できる。

住信SBIネット銀行の口座数は約270万口座だ。住信SBIネット銀行の利用者はSBI証券の利用者と比較すると、投資への関心度は低いだろう。しかし、資産運用に関心はあるけれど、最初の一歩が踏み出せていない利用者に訴求することができるかもしれない。

ウェルスナビの担当者は今回の取り組みについて、「より多くのお客様に当社のサービスを使っていただき、貯蓄から投資への流れをさらに進めること。SBIフィンテックファンドに出資している金融機関、特に、地域金融機関とのオープンイノベーションを進めていく上での、モデルケースを創出することを目標にしています」とコメントしている。

※[追記] 2/28 18:00 担当者のコメントを追記